バイカーズステーション誌2010-4にホンダRC149の記事があります。ホンダコレクションホールでレーシングマシン7台のストリップが展示されているのに合わせた企画です。細部が写った写真が多いのですが、あちらこちにおかしな記述があります。
81頁左列下から2行目「このときの125cc車が、ヤマハとスズキの2サイクル4気筒を打ち負かしたRC149なのだ。」→1966年のヤマハ、スズキは2サイクル2気筒。ヤマハ4気筒がアルスター、マン島のプラクティスは走りましたが、レースでは走っていない。ライバルが2気筒と4気筒では大違い。
82頁左列上から4行目「この改良型である2RC146を1964-65に走らせつつ」→1965年は4RC146。
同下から4行目「このボア×ストロークを持つ50cc2気筒は1963年の日本GPから走っている。」→1962-64は33×29、1965は34×27.4、35.5×25.14になったのは1966。
82頁中列上から4行目「変速機6段」→8段の間違いか?
82頁中列下半分「キャブレターが丸ピストンであること~ホンダの依頼によって今日ケーヒンが造った新品だからだ。」→1973年に公開された時点(キャブレター新造前)で丸ピストン。
83頁左列の⑩「ホイールベースが123.5cmという超ショートタイプ」→最新のホンダRS125Rのホイールベースは121.5cm、ヤマハTZ125最終型では124.2cm。つまり123.5cmは現在のマシンと比べても常識的な数字。
ほかにも確認が必要な記述があります。記事を書かれた佐藤氏は1986年の別冊モーターサイクリスト誌で、4号にわたるホンダRC特集の担当だったと思いますが・・・歳はとりたくないものです。私も記憶に頼っているとこんな間違いをするようになるのかもしれません。注意しないと。
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