レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
鈴鹿サーキット - Wikipedia では
メインストレート 800m
西ストレート 1200m
になっています。
鈴鹿サーキットの公式数字は
suzuka_courseguide.pdf (suzukacircuit.jp)
メインストレート 約800m
西ストレート 約1000m
です。
しかし、開業(1962年)当時の雑誌掲載のコース図からすると
メインストレート 770m
西ストレート 890m
辺りです。1980年代に第1~第2コーナー、スプーンカーブが少し内側に小さくなっていますから、今はこれより少し短くなっているでしょう。
ホームストレートの公式数字「800m」は770mの四捨五入になりますが、西ストレート「約1000m」は少しサバを読んでいるのかなと思います。
開業時の雑誌掲載図
現在の鈴鹿サーキットをgoogleで距離測定したもの
もちろん、Wikipediaの「1200m」は論外です。
富士スピードウェイの改修工事(2005年2月竣工)の設計はティルケによるものと知られていますが、工事を行った大成建設
富士スピードウェイ[改修造成] | 大成建設株式会社 (taisei.co.jp)
によると「設計・関連コンサルタント」は三菱地所設計となっていますし、三菱地所設計も実績としています。
富士スピードウェイ|PROJECT|株式会社 三菱地所設計 (mjd.co.jp)
設計を概略設計と詳細設計に二分するなら、ティルケが概略設計、三菱地所が詳細設計ということでしょう。
鈴鹿サーキットの設計者に関して
慎慮と洞察 » 鈴鹿サーキット (bxinstitute.com)
では
「私は工業デザイナーであるので自分の家くらいはデザインし図面を画くことはできる。しかし、その図面で大工さんは、施工会社は家を造ることが出来ないし、それ以前に役所に建築申請もできない。資格がないからであり、施工業者はそれだけでは施工できないからである。したがって、設計上の約束事や、法的な遵守事項はやはり、専門の建築家にお願いしなければ具現化できないことになる」
と書いているのは、まさにこのことを指しているのです。
「サーキットの設計者」論争はこのことが整理されていないことが大きな問題点です。