レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
遅くなりましたが、標題のものを昨日購入しました。今回は、ローソンのYZR500(84-88)です。
ヤマハから提供された新たなデータもあり、ローソンの貴重なインタビュー記事ありです。このシリーズはいつも貴重な記述、写真満載ですので、迷わず購入しています。それにしてもあれから20年以上になるのですから、私も年をとったものです。
さて、少し気になる点を。
(1)78頁に「0W81にはシリンダーにアルミ板のゲタを履かせて、ストロークを延ばし~」とあります。下は1984シーズン後に公開された0W76エンジンで、シリンダー下にスペーサーがあるのがわかります。0W81で同様に加工されたエンジンを見た記憶がありませんが(あくまで記憶です)、記事は「0W76」の間違いではないのか・・・取材中に確認してほしかったところです。
MOTO-GPマシンのエンジン等で用いられるクランクケース減圧システムですが、
・ホンダRC211Vはオイルポンプ
・ヤマハYZR-M1は排気管負圧
により減圧しています(いました)。
RACERS Vol06(カワサキ特集)62頁では「MotoGPマシンではポンプを用いたり負圧を用いたりして強制的に減圧している。損失低減に積極的なZX-RRでは、ロスを減らすためのポンプによるロスを嫌い、排気負圧を用いた強制減圧システムを採用~」とありますので、ポンプを使用する方がロスが大きいと考えているようです。
では排気負圧を利用する減圧システムではロスがないのでしょうか。連続的に減圧するからには何らかのエネルギーが必要です。当然のことながらこの減圧システムでは排気管の流速を下げる(エネルギー低下)ことになり(排気抵抗を増やしたのと同じ)、排気管だけみれば出力低下のシステムです。もちろん、ポンピングロス低減によりトータルではプラスになります。
まあ、「エネルギー保存の法則」ですね。勝手に何のロスもなしに減圧できるのであれば苦労はしないでしょう。