レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
(3)試験飛行において検証した事項
今回の試験飛行を通して、4社は、今後の本格的な社会実装に向け、以下の事項を検証しました。
(4)今後の展開
本試験飛行で得た知見を活かし、全国各地で実証実験の実施や商用運航の可能性を検討していく等、空飛ぶクルマの社会実装を通して、日本が抱える社会課題の改善・解決や新たな価値の創出を目指してまいります。
(3)に「以下の事項を検証しました」とありますが、(4)が「以下の事項」なのでしょうか?何を検証したのかまったく分かりません。
と思ったら、プレスリリースには検証事項がちゃんとありました。
平成24年4月4日 (kyodonewsprwire.jp)
①海上を含む2地点間飛行を行った際の運用上の課題等を把握すること。
②“空飛ぶクルマ”の離着陸場の計画、設計に関する知見を得ること。
③“空飛ぶクルマ”の離着陸場の運用を検討するに必要となるデータを取得し、課題を把握すること。
④“空飛ぶクルマ”の環境負荷(騒音等)を把握すること。
⑤“空飛ぶクルマ”の導入による社会的効果を試算すること。
プレスリリースではよくわかりませんが、2島は橋で繋がっています。
伊平屋島にはヘリポートもありますが、ヘリポートから野甫島の端まで7.4kmあります。この距離は飛べなかったのでしょうか。「往復2kmしか飛べません」を検証したのではないと思いますが。
動画57秒あたりでエンジン番号1001が見えます。TEAM SUZUKI by Ray Battersby, Osprey 1982/Parker House 2008によると、イギリスに残っていたヘイルウッドのXR22のエンジン/フレーム番号は1001/1006で、動画のエンジン番号はこれと一致します。ですから動画のマシンのフレーム番号は1006でしょう。
このマシンをRGB500とする記事もあります。RGB500はXR27(1979年型)とXR34(1980年型)の公表名ですが、1979年TTに出場したマシンですからXR27ということになります。
しかし、当時の記事でもヘイルウッドが乗ったマシンを1978年型、つまりXR22としていましたし、TEAM SUZUKIの記述もそうですし、何より今回の映像に写るエンジンはXR22に間違いありません。
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1967年マン島TTでホンダに乗り3クラス優勝したヘイルウッドはその後TTから遠ざかかり、11年後の1978年にマン島TTにカムバック、TT-F1でドゥカティに乗り優勝しました。
そして、翌1979年、TT-F1で再びドゥカティに乗りますが、前年の優勝レースタイムより3分近く遅いタイムで5位、ホンダRS1000に乗るアレックス・ジョージが新記録で優勝します。なお、TT初出場のグレーム・クロスビーがモリワキ・カワサキ1000に乗り4位入賞しました。
しかし、シニア(500㏄クラス)でヘイルウッドは1978年型スズキ500ファクトリーマシン・XR22(RGA500)に乗り見事優勝しました。
Mike Hailwood's 14th and final Isle of Man TT Win | Road Racing Legend - YouTube
そしてクラシックTT、ヘイルウッドのマシン選択肢はドゥカティとXR22でしたが、当然XR22を選びます。そして、レースはホンダRCB1000のジョージと一騎打ちになりました。
TTは2台ずつゼッケン順に10秒間隔でスタートするタイムレースですが、ヘイルウッドは3番目(ゼッケン6)、ジョージは5番目(ゼッケン9)スタートで、互いに相手を見ずにタイム上で大接戦を演じます。そしてジョージがそれまでのレース記録を2分30.4秒更新する2時間7.0秒で優勝、ヘイルウッドは彼にとって最後のTTで3.4秒差の2位でした。
U.K.: MIKE HAILWOOD FORCED INTO SECOND PLACE IN HIS LAST ISLE OF MAN T.T. RACE. - British Pathé (britishpathe.com)
6月3日放送のブラタモリ(NHK)で、種子島宇宙センターが種子島に置かれている理由の一つとして、日本の他地域より地球の遠心力が大きいことが挙げられていました。
このことについて、次のような指摘があります。
大貫剛З УкраїноюさんはTwitterを使っています: 「地球の自転による遠心力は、北極や南極ではゼロ、日本列島あたりで引力の0.3%ほど、赤道で0.5%ほどなので、地球のどこから宇宙ロケットを打ち上げてもほぼ関係ありません。「広く知られてしまった勘違い」です。」 / Twitter
地球を完全な球体、地球の半径を6378km、種子島を北緯30度、北海道北部を北緯44度とすると
赤道上の地球の遠心加速度は0.344%G
種子島の地球の遠心加速度は0.296%G
北海道の地球の遠心加速度は0.247%G
になるように思います。
種子島と北海道の差は0.05%G程度ですね。この程度ですと、ロケットが大気圏を飛行する際の気温、気圧、風速の影響の方が大きいと思います。
次に地球の自転速度の影響についてですが、
赤道上の地球の自転速度 463.8m/s(1670km/h)
種子島の地球の自転速度 399.7m/s(1439km/h)
北海道の地球の自転速度 333.7m/s(1201km/h)
です。東方向に打ち上げるなら影響はあるでしょう。実際は南南西方向に打ち上げることが多いそうですから、現時点では種子島に置かれる理由としては根拠がない。宇宙センターが設置された当時はどうだったか分りませんが。
以上、素人の感覚ですみません。
(計算結果に%を書き漏らしていたので修正しました)