某国チーム
「いいエンジンが手に入ったけれど車体をどうしようか」
ある下町工場
「サスペンション、ブレーキ等はいいものを提供してもらえるし、フェアリングも四輪経験豊富な某社が風洞実験をもとに空気抵抗の少ないものを製作してくれるのだから、あとはフレーム等を製作すればレーシングマシンになる。」
「バイクのフレームぐらい誰でも造れる。工作技術ならうちは世界一。いいフレームが作れるはず。」
「テストライダーはいないけど工作技術世界一だから必要ないよね。」
某国チーム
「実績はないマシンだけど、信頼の「日本製」だからタダで提供してくれるのならいいよ」
下町工場
「感動物語でスポンサーも付いたし、協力工場を泣かせたから安く作れたし、いいや。」
某国チーム
「なんて出来だ。ハンドリングは悪いし、振られるし。何とか上位に入ったが。」
「おまけに1月のレースでは車体の基準違反を指摘されるし」
「ライダーが乗るのをいやがっているし、マシンはのろいし、今後、好成績を上げる見込みはないし、次のレースは某社の市販レーサーを購入しエンジンを積み替える。」
下町工場
「次のレースまでには基準に適合させる。」
「これまでのレースで上位に入っているのだから車体の性能はいいはず。」
「レースにうちのフレームを使用しないなら違約金払え。」
某国チーム
「基準に適合する保証のないマシンなんか使えるか。」
「こっちで用意したエンジンがいいから直線は早いけど、コーナーはのろい」
「ハンドリング最悪で、ライダーの頑張りで何とか上位に入ったのに、性能はいいなんてふざけているのか。」
「バイクのことを何も知らないくせに。」
「訴えるなら訴えてみろ。未完成なものを押し付けやがって。こっちが契約違反で訴えたい気分だ。」
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