レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
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33頁の写真01「67年のダッチT.T.の250を走る~」
350の誤り。
写真02、05「ベルギーGP250」
いずれも東ドイツGP250の誤り。
http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/rule.htm をご覧ください。西ドイツと東ドイツのゼッケン番号の付け方に特徴があるのがわかるでしょう。ただし、西ドイツの場合、Solitudeで行われたレース(ホンダ参戦時であれば60、62、64年)は番号の付け方が異なります。
写真04「マン島T.T.でのRC166とヘイルウッド」
RC174(350㏄クラス)の誤り。
1967年マン島TT250のスタートの音。1分ぐらいから。
ゼッケン順に2台ずつスタートで、ヘイルウッドはゼッケン7で4番目のスタート。写真03はゼッケン3。
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ちょっと飛ばして81頁の写真01「開幕戦~これ以降ゼッケン1を付けて走るスペンサーを見ることはなかった」
第4戦オーストリアGPに出場しリタイアしています。1分57秒あたりから。
73頁下の写真はイタリアGPではなくベルギーGP。
76頁下の写真はスペインGPではなくユーゴスラビアGP。
37頁の写真01「(RC142について)バルブ挟み角45°でリフト量はIN・EXともに15.5mm、ピストンバルブクリアランスは1.5~2mmの範囲となっている。最高出力は2バルブのRC141で17.3ps/13,000rpmだから、それ以上と思われる」
単に「バルブ挟み角」といえば吸気バルブ・排気バルブの向かい合う角度ですが、当時のホンダRCは75前後のものが多く、45度なら各バルブのシリンダー方向に対する角度になります。でも、当時のホンダ125㏄2気筒RCで45度といえば、RC144の排気バルブですが。
「リフト量が15.5mm」とあります。ホンダの技術者だった八木静夫氏によるとRC141の吸排気バルブ径は「16.5/14.5mm」ですので、バルブ径とほぼ同じバルブリフトという化け物エンジンということになります。普通はバルブ径の30%前後です。
「ピストンバルブクリアランスは1.5~2mmの範囲」 ピストンとバルブの間のクリアランスのことかな。
「2バルブのRC141で17.3ps/13,000rpmだから、(RC142は)それ以上と思われる」とあります。八木静夫氏によるとRC141が15.3PS/12500rpm、RC142が17.3PS/13000rpmです。これは153頁右列の河島氏の回想「(1958)年の暮れ近くには、やっと15馬力まで到達することができました~4バルブ~やっと17馬力まで上げることに成功し~」とも符合します。
61頁の写真説明で「1961年7月24日・西ドイツGP~」とあります。第2戦西ドイツGPの開催日が例年6月開催の第4戦マン島の後なのは? ライター氏は書いていておかしいと気が付かないのでしょう。7月24日は1960年西ドイツGPの開催日です。
「♯107レッドマン、♯111プロビーニ、♯143デグナーを従えて走る高橋さん」
111はホッキング(MV)、143はプロビーニ(モリーニ)の誤りです。マシンの違い、ヘルメットの違いなどどうでもいいのかな。
「(250㏄クラスの)高橋さんのベストラップは250㏄のレースレコードを書き換えたばかりか、同じく20周で行われた350㏄クラスのレースタイムまでを上回っていた」
「高橋さんのベストラップ」、「レースレコード」が時間なら、1周の時間と20周の時間を比較するのはおかしい。平均速度とするなら、ラップ速度がレース速度を上回るのは当然なので「書き換える」はおかしい。そもそも比べる対象ではない。ましてや「350㏄クラスのレースタイム」はタイム(時間)で平均速度ではない。何が言いたいのかよくわからない。
28頁以降の結果表で「MVアグスタ」とすべきところが全て「MVアグスタ/MZ」になっています。
29頁の写真01の説明で「レッドマン~シーズン後半で転倒・負傷し、終盤2戦を欠場しランキング3位に終わっている」とあります。
ホンダは第1戦USを欠場、第2戦ドイツは(レッドマンが350㏄レースで転倒負傷し)欠場、第3戦スペインGPはプラクティスを走るもののマシンに問題を抱えたのか(公式には第2戦の負傷のため)欠場、この間にヤマハのリードが3連勝。レッドマンが復帰したフランスでもレッドマンがマシントラブルでリタイアしリードが勝ち4連勝。そして、終盤、アルスターGP350の転倒・負傷によりアルスター、フィンランド、イタリアを欠場、日本GPは土曜日の350㏄レース後の体調不良(350㏄レースで蜂に刺された?)で日曜日の250は欠場しました。
有効得点制のため、13レースで7戦で優勝すれば満点になりますが、レッドマンが欠場する前のチェコスロバキアでヤマハのリードが6勝目を挙げており個人タイトルでレッドマンがタイトルを手にできるのは次のケースでした。
1 残り4戦4勝
2 4戦3勝、2位1回(リードは3位1回)(2人の成績は同じになりFIMの裁定に委ねられる)
3 4戦3勝、2位1回(リードは4戦全て4位以下)
これで分るように、レッドマンが第1戦~第3戦を欠場しその間にリードの連勝を許したことが大きな敗因になっており、チェコスロバキアGP終了時点で、(終盤のレッドマンの欠場がなくとも)個人タイトル獲得の可能性は非常に少なかったのです。