レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
1988年のスズキ500の機種記号はXR74とされてきましたが、RACERS Vol3では
XR73:1988年初期(下バンク排気管を車体両側出し)
XR74:1988年中後期(下バンク排気管を車体右出し)
となっています。
XR73というマシンの存在については、スズキの某関係者が作成した画像のリストで知っていましたが、エンジンなのか車体なのか明確ではなかったので、
http://www.geocities.jp/noda_keni/s/xr72/XR72.htm
では「XR72/74」としていました。
RACERS Vol3ではそのあたりをスズキの吉田氏に確認していると思われますので、
XR72/73に内容を改めます。
TEAM SUZUKI は名著です。著者Ray Battersbyは多くの人にインタビューし、日本にも来て取材し、この本を書きました。その労力たるや相当なものです。ただ、残念ながら当時から間違った記述はありましたし、その後、明らかになったこともあります。例えば1959年の浅間で走ったマシンはRBですが、それ以外にV2X、RAというマシンが存在したことは、当時、スズキ関係者以外は誰も知らなかったと思います。
この本が26年ぶりに再販されたこと自体は喜ばしいのですが、名著であるだけに間違いの固定化に繋がるのではないかとも懸念しています。そこで、
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/teamsuzuki.htm
の末尾にTEAM SUZUKIの誤りの例を示すことにしました。
なお、RS67(125cc4気筒)、RP66・RP68(50cc3気筒)についての誤りは、JFRMCのRS67-Ⅱ、RP66/RP68編に書いたとおりです。