標題の本を入手しました。
ビル・アイビーの伝記としては、NO TIME TO LOSE by Alan Peck (1972)があり、1997年に再出版されています(今でも入手可能)。
今回の新刊はMick Walkerの手になるものです。この本で価値があるのは、世界GP以外でのアイビーの戦績が掲載されていることです。世界GPでの戦績でしたら(特に1965-1968なら)知っていますが、世界GP以外となるとなかなか日本の雑誌等では分りません。世界GPの戦績と比べながらチェックすると興味深いと思います。
また、Peckの書と比べ写真が多いのも(英語に疎い私には)利点です。
ただ、Mick Walkerの書いた本らしく、写真説明の間違い等々があります。例えば
・P160の”The brand new RD05 two-fifty V4 which Yamaha debuted at the Dutch in late June 1965; although it was not raced" とある写真は1965年イタリアGPのものです。
・P161の" The revised V4 at assen a year later" とあるのは、アッセン(オランダ)ではなく東ドイツGPです。
また、187頁の写真には"The new 125 four, pictured at the Japanese GP in October 1965."とあります。
確かにこの部分だけ見ると125ccと見間違えてしまうかもしれませんが、これは250ccマシンです。
次の写真と比べてみれば、同じ状況で撮影された同じマシンであることがわかります。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/rd05/rd05honbun.htm の最下段の画像です。
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タイトルの記事を書きました。
http://vitz1f.ninja-x.jp/iroiro/mg.htm
「環境」には、このような技術が多くあります。
例えば、「薪を燃やして発生する熱エネルギーは太陽のエネルギーだ」というと驚かれますが、
CO2+水→光合成→有機物 です。そしてエネルギー保存の法則はこのような反応でも成り立ちます。エネルギーが無尽蔵に海水から取り出せると勘違いしている方は、エネルギー保存の法則をご存じないのです。
それにしても、私の時代でしたら、この教授の講義はボイコットされるかもしれません。
http://vitz1f.ninja-x.jp/prius/prius3.htm
をアップしました。
3代目プリウスが2代目プリウスよりCO2排出量が減少しています。これだけ減少するとLCAをどのように計算しているのか、知りたいところです。電力のCO2排出係数の変更だけでは説明できないように思います。
http://vitz1f.ninja-x.jp/iroiro/nova/nova.htm
ですが、ノヴァエネルギーのサイトが変更されましたので、こちらの頁も修正しました。
まあ、「子供が模型用モーターに風車を装着して、風車が風で回って発電して喜んでいる」レベルだと思います(模型用モーターは発電機にもなる)
ところで最近は「マグネシウムエネルギー」なんていうものもあるようですね。これについても今後、触れてみたいと思います。
「デグナーがスズキにもたらしたもの」の末尾に「参考」を追加しました。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/degner-s.htm
当時のMZ、EMC等々の排気管と、スズキ、ヤマハの排気管の形状を比較したときの印象です。
1958年にMZがGP初優勝して以来、MZの排気管に秘密の一端があることが知られていました。そして2ストロークエンジンの排気管での圧力波の利用に関し、「カデナシー効果」が知られていますが、カデナシー効果自体は当時、よく知られた理論でした。
ですから、遅かれ早かれMZに続き、MZを追い越すライバルが登場することは避けられませんでした。そして実際に4ストロークエンジンを圧倒し世界選手権を獲得したスズキ、ヤマハの2ストロークレーシングエンジンの排気管の形状は、MZのものとは異なる傾向を示しています。
デグナーはライダー/メカニックで、スズキを信用せず、マシンの組立て時の仕上げ加工等についても厳しかったといいます。しかし、実際にマシンを設計し、製作するのはスズキの日本人であり、スズキのエンジン開発における主従が逆転したかのような記事、ヤマハの成功もデグナーのおかげというような記事については呆れるしかありません。