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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

1966年125㏄マン島(60.725km×3周)(2)

の映像です。


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UK: ISLE OF MAN TOURIST TROPHY MOTOR CYCLING -- 125 AND 350 C.C. EVENTS. - British Pathé (britishpathe.com)

 このレースに出場したホンダ、スズキ、ヤマハのライダーは次の通り(数字はレース順位)

ホンダ ルイジ・タベリ8、ラルフ・ブライアンズ7、マイク・ヘイルウッド6
スズキ ヒュー・アンダーソン3、フランク・ぺリス5
ヤマハ フィル・リード2、ビル・アイビー1、マイク・ダフ4

 つまり8人出場し8人が完走という意味でも記録的なレースでした。ただ、タベリ、ブライアンズは2周目以降、マシン不調で大きく遅れてしまいました。霧のためスタートが遅れたことが影響したのか・・・

 この他に、デイブ・シモンズがトーハツに乗り11位入賞。そしてカワサキの藤井敏雄がプラクティス中の事故で死亡しました。
 1966-世界選手権レ-ス 本文-1 (iom1960.com)




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1966年125㏄マン島(60.725km×3周)

レース中のビル・アイビーとヤマハRA97(125㏄水冷2気筒9段変速)。この撮影地点はジンジャーホールです。

 アイビーは2周目、3周目にオーバーザトン(平均時速100マイル突破)まで20秒という最速ラップ記録(2周とも同タイム)を出し優勝しましたが、アイビーから2分近く遅れ6位入賞したマイク・ヘイルウッド(ホンダRC149(5気筒8段変速))でも前年のフィル・リード(ヤマハ)の優勝タイム記録を上回るという記録破りのレースでした。


 下は2010年のジンジャーホール。30度程曲がる高速コーナーで、上写真のRA97のバンク角が小さいのはこのため。背景に写る観客はどんな気持ちでアイビーを見たのでしょうか?


 ところで上写真の左端を拡大するとスズキX-90が写っていますね。



RACERS Volume 70

 これは公開校正ではありません。

 68頁に、ホンダの宮腰氏によるRC165のコンロッド長の設定について


「1955年にF-1で活躍したメルセデスベンツW196Sのコンロッドレシオ3.8を参考にし~」

とあります。

 ところが「勝利のエンジン50選」(カール・ルドヴィクセン、二玄社2004)では、1955年のメルセデス・ベンツF-1エンジンのコンロッドレシオを4.0としています。

 また、F-1カーはW196R(エンジンはM196R)で、W196S(エンジンM196S)は3リッタースポーツカー(ルマン24時間レース等を走る)ですので、宮腰氏の言う「W196S」はF-1ではなくスポーツカーのはずです。

 各エンジンのボア×ストロークは
M196R 76×68.8 mm
M196S 78×78 mm

 69頁右上の図の説明に「~M196のエンジンは~2496㏄~先進的エンジンだった」とありますから、この図はM196Rということになります。

 しかし、図を拡大してみると

ボア(黄線)とストローク(赤線✖2)が同じに見えますので、本図のエンジンはM196Sのものと思われますし、同様に図ではコンロッドレシオ(白線/赤線)=3.8あたりに見えます。


 このようなことから、宮腰氏がF-1エンジンと思っていたコンロッドレシオはスポーツカーエンジンのものの可能性が高いと思われます。

 ところで、「先進的エンジン」とは他者の先駆けになるエンジンだと思いますが、他社が採用しないようなメカニズムのエンジンが先進的なエンジンなのでしょうか?





 

情熱のロードレース Vol.9 『シン・モリワキブック』の回収


 11月8日、12月18日に告知されていました。
NEWS & INFORMATION | 八重洲出版 公式サイト (yaesu-net.co.jp)

 
編集上の不備とのことです。




公開校正 RACERS Volume 70(6)

技術的な頁については後々書くとして、現段階では・・・

69頁最下行 
※4 λ=1/r の分子が「いち」なのか「エル」なのかはっきりしませんが、

λ=ℓ/r(ラムダ イコール アール ぶんの エル)


です。コンロッド長/クランク半径 です。



 71頁の出力記述と86-87頁諸元表を対比するとかなり違いますね。

RC164 45.6/13500 →45.6/14000
2RC165 54.3/17500 → 記載なし(左記出力はRC165のもの)
3RC165、RC166 56.8/18500  → (RC166のみ)56.8/17500
RC166B 59.2/18400 → 59.2/18500

 エンジンの出力は個体差がありますし、同一個体ですら(補正式があっても)気象条件等によってばらつきます。

 ただ、上の食い違いは単にライター氏のミスのような気がします。

 また、86-87頁の諸元表、いろいろおかしな数値があります。例えばレースに出なかったRC140が

最大トルク発生回転数>最高出力発生回転数

になっており、最高出力も18PSと、よく知られた(86-87頁に記載はないが)RC142の最高出力17.3PSを上回っています。


 また、500㏄のRC181、2RC181とすべきところがRC180(1965年製作の450㏄)、RC181になっています。

 また、マシンによっては

最大トルク時の出力>最高出力

になっています。


 このあたりはもっと整理します。

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