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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

オクタン価

ハイオクのオクタン価を計測したら「ガソリンスタンドによってこんなに違う…ヤバいゼ」オクタン価Gメンもビックリ!【その2】 | clicccar.com

 仕様したオクタン価テスターはこちらの製品のようです。
ガソリン/軽油分析計 SX-150 | 計測機器販売なら|測定キューブ (sokutei-cube.com)


 本来、オクタン価はCFRエンジンを使用して測定するものです。JISはこちら。
JISK2280-1:2018 石油製品-オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方-第1部:リサーチ法オクタン価 (kikakurui.com)

 これを公定法とします。

 測定装置の例はこちら
オクタン価測定装置 - 丸和物産株式会社 (maruwabussan.co.jp)

 つまり、公定法以外の測定法による測定結果は、公定法で測定することを前提に定められた基準と直接比較することはできません。

 上のオクタン価テスターはフーリエ変換赤外分光光度法により種々の成分含有率を測定し、各成分のオクタン価を乗じてオクタン価を計算しているようですが、計算結果が公定法とどの程度の相関があるのかはわかりません。ガソリンのように多くの種類の炭化水素からなる液体のすべての成分を正しく定量できるものでしょうか?

 また、機器の校正は行えているのでしょうか?

 そもそも、当該製品は信頼に足るものなのでしょうか?

 記事を書かれた方が「どんな機器であっても、機器で測定→正しい」という考えなので、「ハイオクの測定結果が低い→石油会社がおかしい」、「レギュラーガソリンの測定結果がハイオクに近い値→すごい!」で終わってしまっているのが残念です。さらにいろいろ調べられることが期待されます。

  例えば、オクタン価既知の燃料成分の試薬(複数種)を混合して、そのオクタン価を当該オクタン価テスターで測定してみるとか。これで十分という訳ではありませんが。

・・・
 ところで、オクタン価は確かにノッキングの起きにくさを示すものですが、あくまでCFRエンジンを用いた一定の運転条件によるものです。その運転条件にリサーチ法とモーター法がありますが、

リサーチ法 モーター法
イソオクタン(2,2,4-トリメチルペンタン)   100   100
シクロペンタン   101.3    85.0
(出典:ja (jst.go.jp)

というように、この2つの測定条件ですらオクタン価に大きな差が出ることがあります。ですから、実際の車のエンジンの構造等、そして運転条件によっては、オクタン価とノッキングの起きにくさが一致しないこと、例えばリサーチ法オクタン価96の燃料の方が同97の燃料よりノッキングが起きにくい、というようなことがあっても不思議ではありません。


 だからこそ1980年代、ホンダがターボF1で、トルエン84%などという燃料を用いたのです。

 記事にあるようなGRヤリス(1.6リッターターボ)エンジンをチューニングして過給圧を上げたようなエンジンでは、オクタン価だけでなくトルエン含有率もノッキングの起きにくさに影響するのかもしれません。


 さて、シェル・ハイオクのトルエン含有率は25%とされています。これは平均値でしょう。
shellvpower.pdf (idemitsu.com)

 2021年5月時点での業界平均値も25%です。
製油所・油槽所等における (paj.gr.jp)

 ただ、以前の平均値はもっと低かったようですね。2001年当時は20.8%だったようです。

000008612.pdf (nite.go.jp)

 また、これらは「平均値」ですから、製油所、製造時期、季節によってトルエン含有量に差があることは十分考えられます。


 そして、トルエン含有率の高い燃料があるエンジンに適していたとしても、他のエンジン、例えばマツダ・ロードスター1.5リッター自然吸気エンジをチューニングアップしたエンジンに適しているとは限らないのです。
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ハンス・ゲオルク・アンシャイト(2)

の息子アヒム(Achim)・アンシャイトは車のデザイナーとして活躍中のようです。
Porsche Achim Anscheidt B AA 9117 H - Porsche Deutschland

父親そっくりですね。記事にあるように、デザイナーになる前はトライアルライダーとしても活躍していました。

  1分40秒辺りで、親子で写っています。


 レース引退後のハンス・ゲオルク・アンシャイトですが、オートスポーツ誌(三栄書房)1976-2-15からすると、BMWの下請(シート製造)工場を営んでいたようです。


 記事では「かつての2輪の王者H.アンダーソン(右)と語る小島氏(注:小島松久)アンダーソンは現在、BMW下請け(シート製造)会社を経営」とあります。アンシャイトをアンダーソンと間違えるような方が記事を書かれていますので、どこまで信用していいのか分りませんが。

表紙


該当頁


アンシャイト





ハンス・ゲオルク・アンシャイト

ハンス=ゲオルグ・アンシャイトがMotoGP殿堂入り。1960年台にスズキで3連覇を成し遂げ活躍(オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース


 式典の様子。
Hans-Georg Anscheidt MotoGP™ Legend Induction Ceremony | 2023 #GermanGP - YouTube

 画像等にスズキRK67Ⅱ(2ストローク50㏄2気筒)が写っています。1968年に入りスズキはGPからの撤退を発表しましたが、アンシャイトはスズキから貸与されたRK67Ⅱに乗り50㏄タイトルを手にしました。そのRK67Ⅱはまたアンシャイトの元にあるようです。

 記事の中で「1年目はランキング2位、2年目も2位で終えると、3年目は3位を獲得し、4年目からは50ccと125ccにダブル参戦。5年目の1966年にスズキとともに最初のタイトルを獲得すると、1967年、1968年に連続してチャンピオンに輝いていた」とあります。


 赤字のところについて補足します。

 アンシャイトは50㏄クラスのみクライドラーと契約していたのですが、1965年50㏄クラス、スズキ、ホンダが早くなりクライドラーではとても対抗できなくなってしまい、第4戦フランスを最後にクライドラーはレース活動を休止、アンシャイトは乗るマシンがなくなりました。

 
 レースに飢えていたアンシャイトは個人所有のMZ125(MZエンジンをクライドラーのフレームに搭載)したマシンでシーズン終盤のイタリアGPに出場し、5位入賞しました。

 そして、このイタリアGP直後にスズキから声をかけられ、最終戦日本GP50㏄にスズキ2気筒RK65で出場したのです。

 そして、1966年に向けスズキと50㏄クラスについて契約したのですが、125㏄のRT66も貸与され2GPを走りました。そして1967年も125㏄クラスで2GP走り、1968年も年間ランキング表からすると2GP走ったようです。

 これが「4年目からは50ccと125ccにダブル参戦」の125㏄参戦の実状です。

 アンシャイトが乗ったスズキレーサーについてはこちら。
 RK66 SUZUKI (ganriki.net)

 アンシャイトの自伝です。私は1975年に普通に本屋で注文して入手しました。
 アンシャイト・メニュー (iom1960.com)









 
 

薬剤師国家試験問題?

トナカイ on Twitter: "薬剤師国家試験で有名な「クソ問」と呼ばれているこの問題ですが、トナカイは割と気に入っている 先入観があると一般の人ですら分かる病気に対して間違った筋道を立ててしまうという、なんというか「現場あるある」を皮肉った、とても良い問題だと思います 皆さんは答えが分かりますか? https://t.co/kiuq7AEoJR" / Twitter


 コメントでいろいろ指摘されていて、そのとおりだと思います。ただ、(全部読んだわけではないのですが)潜伏期間については少ししか触れられていません。


ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間です。
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 腸炎ビブリオの潜伏期間は8時間から24時間
広報誌「厚生労働」|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 もちろん、潜伏期間には個人差があるのですが、全員が短時間に発症するとなると、ノロウイルス、腸炎ビブリオの可能性は非常に低いと考えられます。

 ちなみに、私はサルモネラ食中毒(新聞報道されました)に罹患したことがあります。私の潜伏期間は27時間でした。症状がかなりひどく入院し、原因飲食店から慰謝料もらいましたが、こりごりです。

空飛ぶ車

空飛ぶクルマ、沖縄を飛ぶ! 伊平屋島から野甫島まで無人飛行 国内初そしてアジア初 (msn.com)


【空飛ぶクルマ】沖縄県初・離島初 試験飛行に成功しました ~6月7日に沖縄県伊平屋島にて実施~ | 建設技術研究所のプレスリリース | 共同通信PRワイヤー (kyodonewsprwire.jp)
に、どこを飛んだのか示す地図があります。また、次のように書かれています。


(3)試験飛行において検証した事項

 今回の試験飛行を通して、4社は、今後の本格的な社会実装に向け、以下の事項を検証しました。

(4)今後の展開

 本試験飛行で得た知見を活かし、全国各地で実証実験の実施や商用運航の可能性を検討していく等、空飛ぶクルマの社会実装を通して、日本が抱える社会課題の改善・解決や新たな価値の創出を目指してまいります。

 (3)に「以下の事項を検証しました」とありますが、(4)が「以下の事項」なのでしょうか?何を検証したのかまったく分かりません。

  と思ったら、プレスリリースには検証事項がちゃんとありました。
平成24年4月4日 (kyodonewsprwire.jp)

①海上を含む2地点間飛行を行った際の運用上の課題等を把握すること。
②“空飛ぶクルマ”の離着陸場の計画、設計に関する知見を得ること。
③“空飛ぶクルマ”の離着陸場の運用を検討するに必要となるデータを取得し、課題を把握すること。
④“空飛ぶクルマ”の環境負荷(騒音等)を把握すること。
⑤“空飛ぶクルマ”の導入による社会的効果を試算すること。



 プレスリリースではよくわかりませんが、2島は橋で繋がっています。

 伊平屋島にはヘリポートもありますが、ヘリポートから野甫島の端まで7.4kmあります。この距離は飛べなかったのでしょうか。「往復2kmしか飛べません」を検証したのではないと思いますが。

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