29頁下の方のロバーツの0W35K、レクトロンのキャブについて書かれているが、さらに重要なのは「パワーバルブがない」こと。
78年型YZR500といえば「パワーバルブ」だが・・・この写真は第1戦ベネズエラのものだが、パワーバルブ仕様エンジンを与えられたのはセコットのみで、ロバーツ、片山はパワーバルブなしだった。当時の三栄書房の雑誌にもその記述がある。
どうも最近のライター氏が当時の記事を書くときは、メーカーの公表資料だけをたよりに想像を膨らますようで、当時の雑誌を読み返すことはないようだ。だから、28頁の「開幕戦、~スペイン(ハラマ)までは、ケニーは大人しかった。なんだ大したことはないじゃないか・・・・・」という記事になる。
スペインでロバーツは独走していたがマシントラブルで2位に後退したことを、「ケニーは大人しかった」と書いて欲しくない。
ところで、26-27頁の写真は「1980~Belgium」とあるが、1980年フィンランドの誤り。この雰囲気が公道レースに見えないのだろうか。
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