「デグナーがスズキにもたらしたもの」の末尾に「参考」を追加しました。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/degner-s.htm
当時のMZ、EMC等々の排気管と、スズキ、ヤマハの排気管の形状を比較したときの印象です。
1958年にMZがGP初優勝して以来、MZの排気管に秘密の一端があることが知られていました。そして2ストロークエンジンの排気管での圧力波の利用に関し、「カデナシー効果」が知られていますが、カデナシー効果自体は当時、よく知られた理論でした。
ですから、遅かれ早かれMZに続き、MZを追い越すライバルが登場することは避けられませんでした。そして実際に4ストロークエンジンを圧倒し世界選手権を獲得したスズキ、ヤマハの2ストロークレーシングエンジンの排気管の形状は、MZのものとは異なる傾向を示しています。
デグナーはライダー/メカニックで、スズキを信用せず、マシンの組立て時の仕上げ加工等についても厳しかったといいます。しかし、実際にマシンを設計し、製作するのはスズキの日本人であり、スズキのエンジン開発における主従が逆転したかのような記事、ヤマハの成功もデグナーのおかげというような記事については呆れるしかありません。
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