正しい事実認識なしに正しい評価はできない。
以下は
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120428/plc12042822520013-n1.htm から引用したもの。
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「チカッ、チカッ」
90式戦車の左前方のウインカー(方向指示器)が、オレンジ色のランプを点滅させ、左折の合図を出した。
(略) 戦車にウインカー-。珍しい組み合わせのように見えるが、戦場で味方に合図を送るための装置ではない。乗用車など一般車両と同じく、道路運送車両法第41条に則して装着しているのだ。視界の悪い戦車が平時に公道を移動する際は、前後に自衛隊の車両や隊員がつく。ウインカーは必要ないと思われるのだが…。
実は、自衛隊法第114条と昭和45年の防衛庁(当時)の訓令によって、戦車は平時でもウインカーを免除されている。それでもあえて、陸自の全戦車が装着しているのだ。
除外規定があっても自主的に取り付ける行動の背景には、憲法で明確に規定されていない自衛隊が戦後社会で「認知」されてこなかった厳しい歴史がある。それが一般対象の法令への過度の配慮につながる。
戦車のウインカーは戦闘に支障をもたらすものではなく、奇妙な一例という話で済むかもしれない。
しかし、憲法の「軍隊否定」「自衛隊不在」によって戦後の日本が運営されてきた結果、有事や緊急事態への対処を誤らせかねない問題は数多く残っている。
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「戦車にウィンカー」は数年前、クイズ番組で日本だけのもののように取り上げられたが、ネット上ではそれが間違いであることが示されていた。これはドイツのレオパルト2戦車が方向指示器を使っている映像。
http://www.youtube.com/watch?v=8kja51Vipe4
上の産経新聞の記事は、記者あるいは新聞社の思想を訴えるために、間違った事実をもとに妄想を連ねたに過ぎない。恥ずかしいのは、他国の戦車の映像など幾らもネット上にあり、オレンジ色の灯火が装着されていることがすぐ分ることである。「目の前の自衛隊の戦車に方向指示器が装着されることを知った」ことはよい。しかし、それが「日本だけ」と思い込んでしまい、何も調べようとはしなかったのは自らの思想が邪魔をしているからである。これだけで産経新聞は学級新聞レベル以下であるといえるだろう。
まあ、そんな記事を書くバイク雑誌もあるのだが。
http://jfrmc.tou3.com/Entry/49/
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