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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ノヴァエネルギーに9200万円の補助金

http://vitz1f.ninja-x.jp/iroiro/nova/nova.htm

で取り上げていたノヴァエネルギーの潮流発電ですが、出資者のブログによると環境省から9200万円の補助金が交付されていたようですので、末尾に追記しました。

 こんな詐欺同然の「技術」によく大金を交付するものと思われるかもしれませんが、外部の委員会に評価を丸投げするのですから当然といえば当然です。

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元ホンダマンの語る、鈴鹿サーキットの50年

今販売している別冊モーターサイクリスト誌にタイトルの記事があります。
元ホンダの谷口尚己、飯田佳孝へのインタビュー記事をまとめたものです。

その中で谷口氏の回想として
・鈴鹿サーキット開場の翌年(つまり1963年)
・MVのアラン・シェファードがホンダをテストして転倒、重傷を負った。

ことが書かれています。もちろん、
1963年は1964年、MVはMZの間違いです。50年近く前のことですから、編集者にとって1964年も1963年も大差ないでしょうし、MZも過去のメーカーですから・・・校正の段階で気が付かなかったとしても日本の雑誌なら仕方ないですね。

マクラーレン MP4/4

 RACERSの三栄書房から
GP Car  Story Vol.01 McLaren MP4/4 が出版されています。
 
その中でホンダRA168Eエンジンの出力について、「685馬力」(74頁)、「900bhp(671kW)」(67頁)の2種の表記があります。671kWはメートル法馬力では
 
671×1000/(75×9.81)=912PS になります。これをフット・ポンド馬力に換算すると
 
912×75/(550×0.3048×0.4536)=899.51≒900bhp になります。
 
おそらく900bhpという数字が初めにあって、これをkWに換算したのが「671」なのでしょう。
 
 1988年当時、1.5リッターターボエンジンは過給圧2.5バールに制限されていましたが、これは絶対圧で、大気圧(1バール)に対する相対圧では1.5バールになります。出力は過給圧(絶対圧)に略比例しますので、900bhpはあり得ない数字です・・・2.5バールが相対圧なら絶対圧3.5バールで、900bhpもあり得る数字です。まさか、ライター氏が勘違いしたということはないと思いますが。
 
 なお、72頁に市田氏の回想として、川本氏が「NAのV10も考えていらしたようです」とあります。当時、ホンダは1.5リッターV10ターボエンジンを試作していました(CG誌に保存されていたエンジン写真が掲載されました)が、これのことではないでしょうかね。
 
 他にも疑問のある記述がありますが、専門ではないのでこれくらいにしておきます。技術面に関する記述についてはこちらの方をお勧めします。 
「マクラーレン・ホンダターボのすべて」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E2%80%95%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AEF1%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3-%E3%83%90%E3%83%A0%E3%82%BC%E3%82%A4/dp/4876871027


ライダースクラブ誌

 http://jfrmc.tou3.com/Entry/72/ で書いた記事です。
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似たような文章をライダースクラブ今月号81頁で読みました。
「4サイクルエンジンを2回転で0.02psとすると、1分で100回転すれば1ps」
「馬力は同じトルクを単位時間にどれだけ発揮するか」
 この文を書いたのは「ネモケン」氏ということですが、氏は「馬力とは何か」以前に「単位時間にどれだけ」の意味すら理解していません。当然のことながら、ニュートンの第2法則(F=ma)も理解していないでしょう。
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 今月号のライダースクラブ誌66頁に「1回の燃焼爆発で0.1馬力」、「1分間に100回繰り返せば10馬力」という記事がありました。前回の記事は単なる勘違いではなく、ネモケン氏は仕事量と仕事率の違いを理解していないことがよく分ります。ただし、「力とエネルギーの違いを理解しない自動車製造会社の社長」がいたのですから、自動車製造会社はネモケン氏を笑うことはできませんね。
 
 また、69頁には
・電動バイクには変速機はない
・電気モーターも抵抗値を変えて変速
ということが書かれていますが、「速度を変える機器」と「変速機」を混同しているようです。この理屈からすれば、「ガソリンエンジンのバイクはキャブレター(又は燃料噴射ポンプ+スロットルバルブ)で「変速」する」ことになると思います。
 
 ところで今回の記事は変速機に関するものですが、66頁にカワサキKR3(2ストローク125ccV型4気筒)が14~16段変速である旨書かれています。
 1960年代のレーサーのエンジンがピーキーだったことを言いたいからといっても、ちょっと間違え過ぎですね。
 
 30年前でしたら、間違いだらけであっても、レース関係や新車情報でそれなりの価値がありましたが、今のライダースクラブ誌にどんな価値があるのでしょうか。

事実の認識

正しい事実認識なしに正しい評価はできない。
以下は http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120428/plc12042822520013-n1.htm から引用したもの。
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「チカッ、チカッ」
 90式戦車の左前方のウインカー(方向指示器)が、オレンジ色のランプを点滅させ、左折の合図を出した。
(略) 戦車にウインカー-。珍しい組み合わせのように見えるが、戦場で味方に合図を送るための装置ではない。乗用車など一般車両と同じく、道路運送車両法第41条に則して装着しているのだ。視界の悪い戦車が平時に公道を移動する際は、前後に自衛隊の車両や隊員がつく。ウインカーは必要ないと思われるのだが…。
 実は、自衛隊法第114条と昭和45年の防衛庁(当時)の訓令によって、戦車は平時でもウインカーを免除されている。それでもあえて、陸自の全戦車が装着しているのだ。
 除外規定があっても自主的に取り付ける行動の背景には、憲法で明確に規定されていない自衛隊が戦後社会で「認知」されてこなかった厳しい歴史がある。それが一般対象の法令への過度の配慮につながる。
 戦車のウインカーは戦闘に支障をもたらすものではなく、奇妙な一例という話で済むかもしれない。
 しかし、憲法の「軍隊否定」「自衛隊不在」によって戦後の日本が運営されてきた結果、有事や緊急事態への対処を誤らせかねない問題は数多く残っている。
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「戦車にウィンカー」は数年前、クイズ番組で日本だけのもののように取り上げられたが、ネット上ではそれが間違いであることが示されていた。これはドイツのレオパルト2戦車が方向指示器を使っている映像。
http://www.youtube.com/watch?v=8kja51Vipe4

 上の産経新聞の記事は、記者あるいは新聞社の思想を訴えるために、間違った事実をもとに妄想を連ねたに過ぎない。恥ずかしいのは、他国の戦車の映像など幾らもネット上にあり、オレンジ色の灯火が装着されていることがすぐ分ることである。「目の前の自衛隊の戦車に方向指示器が装着されることを知った」ことはよい。しかし、それが「日本だけ」と思い込んでしまい、何も調べようとはしなかったのは自らの思想が邪魔をしているからである。これだけで産経新聞は学級新聞レベル以下であるといえるだろう。

 まあ、そんな記事を書くバイク雑誌もあるのだが。 http://jfrmc.tou3.com/Entry/49/

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