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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

レーサーの騒音測定(3)

 
 1983年鈴鹿8時間耐久レースでグレーム・クロスビー/ロブ・フィリスが乗ったモリワキ・ヨシムラスズキGSX1000の騒音測定。測定は金曜日午前の予選後に行われた記憶です。

 ストローク66mmなので測定回転数は5000rpm。

 排気管から50cmの位置決めをするための細棒が見えませんが、他のマシンの騒音測定で細棒が写っているものもあります。たまたま写らなかったか、マシンによって細棒を使用したりしなかったりしたのかは記憶がありません。

 このマシンはGSX1000(4バルブ)をヨシムラがチューンしモリワキ製アルミフレームの車体に搭載したもので、出場チームはヨシムラ。

 クロスビー/フィリスは予選で1位、レースでは首位争いの中、エンジントラブルで遅れてしまい13位でした。

 優勝マシンはスズキ・フランスからエントリーしたスズキGS1000R(XR41)で、GS1000ヨシムラチューンエンジン(2バルブ)をスズキ製車体(アルミフレーム)に搭載したものです。

  

 

 

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ホダカ175SL




 穂高工業は輸出専用車を製作しており、若き(少年)ケニー・ロバーツも乗ったように、アメリカではそこそこ人気のあるブランドでした。
 しかし、提携先のアメリカ企業が事業停止したため、少数がコミネオートセンターにより国内販売されました。1978年頃のことです。

 当時の広告には写真の175SL(25万円)と80 DIRT-SQUIRT(12万円、保安部品なし)が載っていましたが、両車とも「一般路上では走行できません」(広告での文言)とされており、あまり売れなかったようです。




レーサーの騒音測定(2)

 これは1980年日本GP750㏄クラス(9月14日)のレース後再車検での騒音測定。

 2位入賞した河崎裕之のスズキXR34M2(RGB500、500㏄スクエア4気筒)、測定回転数は7220rpm。


 3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500G(500㏄並列4気筒)、測定回転数は7690rpm。

 測定器が路面に対して平行ではありませんが、マイクロフォンは広い指向特性がありますので、この程度の角度は問題ありません。

 この2台の騒音測定については次の問題があります。
〇XR34M2はエンジン周りにカバーが掛けられており、エンジン本体の騒音(機械音)を遮っている。
〇TZ500Gは車体右側に排気管が3本あり、乾式クラッチも車体右側にあるのに、車体左で測定している。

 TZ500Gについては車体左で測定しても(基準110dB(A)に対して)測定値106dB(A)程度なら、XR34M2についてはこの状態で測定値109dB(A)以下なら、問題ないレベルだとは思いますが。

 測定器の位置決めのための細棒を使用しています。写真では細棒の先端が測定器の黒玉の中央部にありますが、黒玉は防風スクリーンですので、これが正しい位置です。
 
前回紹介した1984年鈴鹿8時間耐久レースでの騒音測定では細棒は使用されていませんでした。




レーサーの騒音測定

ロードレーサーの騒音規定が設けられたのは

世界GP 1976年第7戦ベルギーGP~ ※1
F750  1976年~
ヨーロッパ耐久選手権(1980から世界選手権) 1976年~ 

全日本選手権 1977年~ ※2

※1 第1戦から適用される予定だったが、多くの出場チームの対応が遅れたため実施が延期されたもの。スズキXR14(500㏄ファクトリーマシン)は第1戦からサイレンサーを装着していた。

※2 1976年後半に高井幾次郎が乗ったヤマハ0W31(750㏄ファクトリーマシン)はサイレンサーを装着していた。最終戦日本GPで金谷秀夫が乗った0W31には装着されていなかった記憶。

 これは1984年鈴鹿8時間耐久レースでの騒音測定で、マシンは優勝したホンダRS750R。

RS750RE-4808/RS750RF-4808

  測定は金曜日朝一番の車検時ではなく金曜日午前の予選後に行われた記憶です。写真では新品タイヤが装着されていますが、順番に測定するので順番待ちの間にタイヤ交換したのでしょうか?

 さて、当時の規制値は、4ストロークエンジンの場合

ピストン平均速度11m/sで測定
排気管後方45度50cmで測定
測定値
115dB(A)

でした。RS750Rのストロークは48.6mmですので、6790rpmでの測定になります。



 2ストロークではピストン平均速度13m/sで測定し110dB(A)でした。実回転数は

ストローク54.5mm 7160rpm
      54mm  7220rpm
      50.7mm 7690rpm

になります。

 1960年代のホンダ250㏄6気筒、300㏄6気筒レーサーのウォームアップの排気音は猛烈なもので、当時のホンダF-1エンジンより騒音が大きいと感じました。排気量は違いますが、F-1では3-1の集合排気管なのに対して250㏄6気筒等は6本メガホンですから。耳垢が剥離して耳の中で踊っていると感じました。

 騒音規制によりレースの魅力が少し失われたように思いますが、サーキットによっては周辺騒音が問題になる地域もありますし、ライダー、ピットクルー等の健康被害(聴力低下)防止のためにも騒音規制があってよかったと思います。


 

ソーラーパネルの火災



 コメント欄で指摘されているように電気回路の不具合で過熱し、それが下草に延焼した可能性があると思います。

 私の認識では「機械的に動かない機械も呼吸する」。ガソリンエンジンが長期停止したままであっても、昼間晴天時は外気温>エンジン内部、夜間は外気温<エンジン内部になり、エンジンと外気の間で気体等が行き来します。

 太陽光パネルを繋ぐコネクタも、日中は発電するので温度が上がり、夜間は温度が下がります。これを毎日のように繰り返しているわけです。僅かですが、空気、水分、空中のPM2.5(塩分粒子を含む)がコネクタ内部に侵入しますし、経年変化でコネクタ樹脂の柔軟性が失われるとそれが顕著になります。

 コネクタは水中での安全性が規定されているようですが、むしろ、水中はコネクタが水で冷却され、一方方向(水からコネクタ)しか圧力がかからないので、水中の方が屋外より条件的には優しいと思います。

 コネクタ内部に水等々が進入し銅線と反応すると銅線の電気抵抗が大きくなり、抵抗が大きくなると温度が高くなり、焼損→破断に至ります。焼損したコネクタが垂れて下草に触れれば・・・

 コネクタだけを取りあげましたが、太陽光発電施設の他の部分であっても、このようなことは起こりえます。

 バイクの点火コイル、トラジスタユニット、CDIユニット等々が長期使用で劣化するのも、これと同じことかと思いまます。

 今回の火災は海岸に近くないようですが、特に海岸に近い場所は要注意です。

太陽光発電の塩害とは?発電への影響や対策方法まで解説!|太陽光発電投資|株式会社アースコム (earthcom-eco.jp)

 ただし、このサイトでは故障が火災に繋がることについては触れられていません。

 なお、電気自動車用急速充電器のメーカーは次のとおり注意喚起しています。

設置環境のお願い | 新電元工業株式会社- Shindengen


 塩害地域でなければ安全というわけではないので念のため。











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