前回、RACERS Vol13について「続く」としていましたが、文が長くなったので、公開校正にまとめました。
http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/kousei/kousei7.htm
今回は現役の技術者の協力が得られたのですから、もう少し時間をかけて決定版といえるものにしていただきたかったと思います。
それにしてもWikipediaの記事を間違って改変したような記事を載せるとは・・・
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2月5日、「参考」を修正しました。
今回のRACERS VOL13は2002年型ホンダRC211V特集です。
10年前のマシンであり、この機会に決定版といえる情報提供がとも期待しましたが、残念ながら期待外れに終りました。おそらく技術的な理由ではなく、広報的な理由でしょう。
また、RC211Vといえば、その75.5度V型5気筒を抜きに語ることはできません。このレイアウトの「発明者」である山下ノボル氏の説明の様子です。
http://racers.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/12/31/egpl.jpg
「50% 一定のアンバランス力がクランクと逆回転に回る」
とホワイトボードに書かれていますが、これは、私が
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/rc211v-balance.htm
書いた
「したがって、常時
P/2の不釣合いが発生することになる。その力の向きは上死点、下死点ではクランクピンと同じ方向で、それ以外ではクランクピンと対称の方向となる。つまり不釣り合い力の向きはクランクシャフトとは逆方向に回転する」
と書いたのと同じことで、山下氏は基本から説明しようとしたようです。
残念ながら、取材者はあまり理解できていないようで、50~55頁の文章を理解できる人がいるのでしょうか。
高校で数学、物理を学んだ方が少なくないのですから、もう少し、理解させようという文にならなかったのかと思います。これでは、メーカーの宣伝文句にちょっと毛が生えただけでしかないと思います。
続く
先日公開したタイトルの記事
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/rc211v-bs.htm
ですが、1月24日に発売されたRACERSでは、推測どおり73.0×47.3mmでした。その旨、追記しています。
その他、RACERSの感想は後日。
いつも楽しみにしているRACERS(三栄書房)ですが、
ブログ
http://racers.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/124racersvol13-.html
の記事を参考にまとめてみました。
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/rc211v-bs.htm
もちろん、これは2002年型限定で、2003年以降、さらにストローク/ボア比が小さくなっていったと思われます。
それにしても、ホンダが10年以上前のエンジンのストローク/ボア比すら公開しようとしないのは・・・