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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

トヨタ GRヤリスの燃料

 日本で販売されているGRヤリスRZの最高出力は200kW(272PS)、最大トルクは370Nm(37.7kgf・m)で、燃料は無鉛プレミアムガソリンが指定されています。
 日本で無鉛プレミアムガソリンが指定されている車両の中にはRON(リサーチオクタン価)98以上ではなく95以上が要求オクタン価のものが少なくないのですが、GRヤリスRZの場合はRON98以上が要求されているようです。

 イギリスで市販されるGRヤリスは
要求オクタン価95
最高出力 192kW(257bhp)
最大トルク 360Nm
All New Toyota GR Yaris Performance | Toyota UK
 この257bhpはヤードポンド法馬力で、メートル法馬力では261PSになります。

 日本国内のGRヤリスより最高出力、最大トルク共に低くなっています


 燃費はトヨタフランスのサイトからすると8.2L/100kmでしょう。トヨタフランスでのGRヤリスの出力等はトヨタUKのサイトと同じです。
Toyota GR Yaris Pack Premium 3 Portes | Née du WRC.

   一方、オーストラリアのGRヤリスの最高出力、最大トルクは日本仕様と同じで、要求オクタン価98、燃費7.6L/100kmです。
gr-yaris-spec-table-april2021.pdf (toyota.com.au)

 つまり
オクタン価 最高出力kW  最大トルクNm
98       200       370
95       192       360

 日本・オーストラリア仕様とイギリス・フランス仕様とでセッティングが異なるのか、燃料を変更するだけで自動的に調整されるのかはわかりません。おそらく後者だと思いますが。

 また、燃費測定法がフランスとオーストラリアで同じなのか分りませんが、仮に同じだとするとオクタン価98→95で(燃料体積当たりの走行距離)燃費が7%悪化することになります(7.6/8.2=0.927)。



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カワサキKR500

別館に写真だけ載せていましたが、本館に移転して若干、記事と写真を追加しました。
 KR500 KAWASAKI (ganriki.net)

 これは暫定版で、充実したものにしていきます(いつになるか)。

 KR500が日本のレースに出場したことはありません。1982年日本GPにエントリーし土曜日のプラクティスを走ったのですが、日曜日のレースは台風で中止になりました。
 私が現役のKR500が走るのを見たのはこの土曜日だけです。






騒音測定値の取扱い

JFRMCブログ 騒音測定(2) (tou3.com)


ところで、測定値が110.8dB(A)なら基準超過になるのでしょうか?

 一般環境の騒音測定であれば、四捨五入して評価するので「超過」になります。
01_ippan_manual.pdf (env.go.jp)の3.8(2)
音測定結果の処理及び表記は、観測時間別 LAeqからエネルギー平均により基準時間帯騒音レベルを求める。処理の途中では、有効数字 3 桁、小数点 1 桁表示とし、最終的な基準時間帯騒音レベルを公表する場合などは、四捨五入した後、整数表示とする。また、基準値等と比較する場合は、整数化した騒音レベルを用いて行う。」

 ただ、レーシングマシンの騒音値は個々のマシンの規制値ですので、小数点以下を切り捨てて「基準適合」となるのかな。

と書いていましたが
MFJ国内競技規則
で「測定値の小数点以下の切り捨ては行なわない(105.9dB/A=105.9dB/A)」とありますので、110.8dB(A)は110を超過し違反になります。当初からそのような取扱いだったかどうかは確認できません。







新型モンキーの記事

ホンダ新型「モンキー125」は新エンジンで従来型からどのような進化を遂げたのか? 試乗前にスペック比で妄想してみた (msn.com)

「パワーとトルクを見ると、最高出力6.9kW、最大トルク11N.mと変化なし。しかしその発生回転数は、最大出力では従来型が7000rpmに対して新型は6750rpmの高回転数に、最大トルクでは5250rpmが5500rpmへと、逆に低回転数となっています。ともに250rpmの差です」

 7000rpmに対する6750rpmが高回転数で、5250rpmに対する5500rpmが低回転数なのですね。
 それとN.mはN・mにした方がよいと思います。

「エンジンのシリンダー内にあるピストンの外径が52.4mmから50mmへと2.4mm小さくなり」

 52.4mmはシリンダーの内径なんですが・・・ピストン外径はほんの僅かシリンダー内径より小さい数字です。0.1mm単位で見れば同じかもしれませんが、この書き方はあんまりだと思います。


●5000rpmでの時速(新型/従来型)
1速 18.892/25.450
2速 30.258/40.917
3速 45.731/55.327
4速 58.153/68.935
5速 71.330/——

 記事にある1次減速比、2次減速比からすると、1速の速度差が大きすぎることに気が付いたので、タイヤ外径512mmとして計算してみると

  新型  従来型
1速 21.1     25.4 
2速 33.8     40.9 
3速 45.7      55.3 
4速 58.1      68.9 
5速 71.3      

になりました。記事中、新型の1速、2速の数値が誤りですね。1次減速比を3.04でなく3.40で計算すると誤った数字になります。
 
 記者さんは表計算ソフトを用いず、電卓で各速毎に毎回、1次減速比、2次減速比、回転数5000rpm、タイヤ外径、各速減速比を入力して計算したのでしょうか。

 なお、普通、タイヤ外径は3桁表示ですので、
5桁も表示するのは無意味です。

ビルジニオ・フェラーリとヤマハ0W70

 ヤマハ0W70(1983年型ヤマハ500)はロータリーディスクバルブ吸気でしたが、0W76(1984年型ヤマハ500)にはロータリーディスクバルブに加えクランクケースリードバルブ吸気もあり、エディー・ローソンはシーズン当初からクランクケースリードバルブエンジンを使用しました。そして開幕戦南アフリカでの勝利を含め4勝を挙げ初の500ccタイトルを手にします。

 さて、ローソンが所属したチーム・アゴスチーニのもう一人のライダーはビルジニオ・フェラーリでしたが、彼のチーム内の地位は低く、なかなかリードバルブエンジンは与えられませんでした。1979年ランキング2位だったフェラーリも、ケガの影響で1980年以降の戦績は惨憺たるものでしたから、リードバルブエンジンの数が不足していたのなら止むを得ないとは思いますが・・・
 
 そのフェラーリが1984年シーズン前、0W76ではなく0W70をテストしている写真がありました。

写真1
写真2


 この写真が撮影された時期は不明ですが、フェラーリの皮ツナギにはYAMAHAのロゴがあり、チーム加入後か加入内定後と思われます。

 0W76ではなく0W70に乗った理由は0W76が間に合わなかったからでしょうが、そもそも1984年シーズン当初は0W70に乗る予定だったかもしれません。


 フェラーリが乗った0W70は旧型サスペンション車ですが、
〇フレームバックボーン部に点火コイルが装着されていない
〇シートレール部に(テールカウルを固定するための)ネジ穴がある。
〇スイングアーム下部に補強がない。

 ことから、1983年シーズン前半に用いられたものと思われます。1983年最終戦サンマリノのプラクティスでカルロス・ラバードが乗った

と同一マシンかもしれません。フェアリングは交換されていますが。
 また、前輪は17インチで後輪は18インチです。

 

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