http://www.asahi.com/business/update/0926/TKY201309250737.html
続きは有料ですが、紙新聞には次の記述があります。
「ガソリンと電気モーターで走るハイブリッド車に代わる環境対応車の「本命候補」とされているEV」
「一方で、トヨタ自動車のようにEV市場に参入しない大手メーカーもあることから、なかなかインフラ整備が進まないという事情もある」
三菱iMiEvの市街地における航続距離は、カタログデータはともかく、三菱によると(ちょっとデータが古いですが)70~90km程度だそうです。
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/spirit/technology/technical_review/pdf/technical_review_2008.pdf の58頁。
日産のリーフは、電池容量が1.5倍ですが、車重が大きいので、同条件では100km程度~120km程度でしょう。
つまり片道25km、往復50kmの通勤であれば、毎日充電が必要になります。「100km走れるのなら、往復50kmで2日分」にはなりません。ある程度の余裕が必要です。
こんな車に乗りたいと思いますか?なぜ、オートマチックトランスミッション車は(かつては)マニュアルトランスミッション車より燃費が悪かったのに普及したのですか? なぜ、ある程度の距離であれば新幹線より飛行機が便利なのですか? なぜ、200km程度の距離で、在来線より新幹線の方が有利なのですか。そもそもなぜ新幹線は速度を上げて電力消費量を増やしているのですか? 「便利」だからです。
私にとって、たとえ長距離運転をしなくとも、こんな車に乗って、いつ電気が切れるかドキドキしながら乗るのは、チャレンジングではありますが、ごめんこうむりたいところです。
「インフラ整備が進まない」といいますが、経済産業省の1005億円の補助金を使ってインフラ整備(充電器整備)して、それで十分なのですか? 充電場所に行って、先客がいたら30分待たないといけないような車に乗りたいですか? 本当に電気自動車が普及したら充電器がどれだけ必要なのですか?
そもそも電力不足が心配な時に、電力を消費する電気自動車が「環境対応車」なのですか?
電気自動車を愛する人を否定はしません・・・
たしかに「走行中には直接排ガスを出さない」のは事実ですが、その理想がすべての自動車に当てはまるわけはありません。そんなことをするより従来の自動車の燃費を1%よくする方が、日本全体としてはよっぽど効果があると思います。
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