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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ホンダWGP参戦60周年 挑戦と勝利の軌跡(8)

37頁の写真01「(RC142について)バルブ挟み角45°でリフト量はIN・EXともに15.5mm、ピストンバルブクリアランスは1.5~2mmの範囲となっている。最高出力は2バルブのRC141で17.3ps/13,000rpmだから、それ以上と思われる」  

単に「バルブ挟み角」といえば吸気バルブ・排気バルブの向かい合う角度ですが、当時のホンダRCは75前後のものが多く、45度なら各バルブのシリンダー方向に対する角度になります。でも、当時のホンダ125㏄2気筒RCで45度といえば、RC144の排気バルブですが。  

「リフト量が15.5mm」とあります。ホンダの技術者だった八木静夫氏によるとRC141の吸排気バルブ径は「16.5/14.5mm」ですので、バルブ径とほぼ同じバルブリフトという化け物エンジンということになります。普通はバルブ径の30%前後です。 

「ピストンバルブクリアランスは1.5~2mmの範囲」 ピストンとバルブの間のクリアランスのことかな。  

「2バルブのRC141で17.3ps/13,000rpmだから、(RC142は)それ以上と思われる」とあります。八木静夫氏によるとRC141が15.3PS/12500rpm、RC142が17.3PS/13000rpmです。これは153頁右列の河島氏の回想「(1958)年の暮れ近くには、やっと15馬力まで到達することができました~4バルブ~やっと17馬力まで上げることに成功し~」とも符合します。
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