昨日、本屋で見かけて購入しました。3月11日発売だそうです。
この本、「監修 松田 稔」となっていますが、実質的にはホンダの技術者だった松田稔さんが書いた本です。私はCB750について詳しく調べたことはないので、マニアの方々からすれば見当違いの感想になるかもしれませんが・・・
一般的にこのような本はライターさんが技術者に取材して書くことが多いのですが、どうしてもライターさんの理解不足のせいなのか、脚色が入るのかわかりませんが、事実と異なることが書かれ、それが流布されてしまうこと多いように思います。この本では開発に大きく関わった、そしてそのバイクを愛する技術者が自ら確認しながら書いた記事ばかりで、初めて知ることが多くありました。
ところで、ホンダのウェブサイトの記事の誤りも指摘され「聞きかじりの情報を紡いだものだと思われるが、これをチェックできる人材もいなくなってしまったのかと、時の流れを少々寂しく思う限りだ」(48頁)と書かれています。
こういったウェブサイトの記事はライターさんに外注されているのではと思います。ただ、ホンダの現役技術者が「語り継ぎたいこと」(ウェブサイトの記事のタイトル)に関心がないのか、ウェブサイトの記事を現役技術者がチェックするような社内体制になってないのか、あるいは現役技術者がおかしな記事であることに気が付かないレベルなのかということなのでしょう。
48頁のような記述を掲載する本を出版した心意気に敬意を表します。
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