24日に発売されました。
特筆すべきはレースに出場したXR35、XR40、XR45のフレーム番号、エンジン番号の記述があることです。これは取材を受けたスズキの元技術者が記録を保存していたのでしょう。その他にも技術者ならではの貴重な資料、資料を基にした記述があり、読み込むのに(楽しい)時間がかかります。
フレーム番号についてですが、
私の記事
http://jfrmc.ganriki.net/xr40/xr40-1.htm
http://jfrmc.ganriki.net/xr45/xr45-1.htm
のフレーム番号の記述とかなり食い違いがあります。私の記事は写真から判別したものなので、間違いがあって当然なのですが・・・・
例えば1983年のオランダでマモラが乗ったマシンのフレーム番号(個体管理番号※)は2007となっています(60頁)。しかし、ウンチーニがオランダGPプラクティスでフレームの横に黒く「2007」と書かれたマシンに乗った写真があるのです。今後、このあたりについて再検証したいと思います。
現時点で気になった記事を3箇所挙げます。
・72頁下の写真がイギリスGPになっていますが、オランダGPのように見えます。
・73頁下の写真が南アフリカになっていますが、次の理由からフランスGPと思われます。
〇ガリーナ氏は整備用つなぎの下にセーターを着込んでいる。背景の人物も冬季のような服装。南アフリカGPは暖かい季節に行われましたが、フランスGPは時折、季節外れの小雪が舞う天候で行われました。
〇ミニウィングを装着した「4」(テールカウルの数字)がフランスGPで姿を見せている。
・77頁のマシンが「XR40-Ⅲ modified」となっていますが、フレームのエンジン装着部、ラジエーター装着部からするとXR45フレームにしか見えません。
※記事中では「固体管理番号」になっていますが「個体管理番号の誤りと思われます。
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