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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

新年+書評

新年あけましておめでとうございます。

最近は大晦日~新年を実家で過ごすことが多かったのですが、今回は久しぶりに自宅で過ごしました。大晦日の夜は近所のお寺(子供が子供会等でお世話になっていた)に行き、除夜の鐘を鳴らし、神社に深夜の初もうでに行き・・・久しぶりでした。

で、「博士のエンジン手帖 3」(畑村耕一 編集:世良耕太、2015三栄書房)を読みました。

畑村氏の感想文(連載記事)をまとめたものです。

61頁のような間違いは間違いはすぐ分ります。VWの1.2リッターTSIエンジンのことを書いているのに、諸元表は2リッター4気筒だからです。
153頁のフォードの1リッター3気筒のはずなのに、ボア×ストロークが83×92.3の訳はないとすぐ気が付きます
他のエンジンにもこのようなくだらない誤りがあります。これは編集者の責任でしょう。

著者の責任分として1箇所だけ指摘しておきます。
125頁でプジョー1.2リッター3気筒自然吸気エンジンについて「クランクシャフトの倍の回転数で逆方向に回るバランスシャフトは付いておる」とありますが、赤字は「と同じ」の誤りです。
http://www.psa-peugeot-citroen.com/sites/default/files/content_files/new-challenges-encountered-when-designing-highly-downsized-gasoline-engines.pdf は
1.2リッター3気筒ターボについてのものですが、Page12/16の図でバランサーシャフトを駆動するギア、バランサーシャフトのギアを見ればクランクシャフトと同速だと分ります。

そもそも3気筒エンジンの1次慣性力、2次慣性力の釣り合いを理解していれば、「バランサーシャフトを1本装着するなら、1次慣性力対応」と分るはずですが、編集者にその知識を求めるのは無理ですから。

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馬力

馬力=仕事/時間=力×速度
・・・JFRMCに書いています。ブログでも書いた記憶。
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/tyokusen.htm

wikipediaでは1馬力を
「1秒間につき75重量キログラム (kgf) の重量を1メートル動かすときの仕事率」(75 kgf·m/s) となる。」
としています。で、「F1テクノロジー最前線<2010年版>」(サイエンス・アイ新書)35頁では

「わが国では75kgの物体を1秒間に1m動かすときの仕事の量」
となっています。「75kgの物体」であれば、このkgは質量単位となります。どの方向に動かすのか書かれていなければ素人には何のことか分らないのではないのでしょうか?
wikiの方も「重量だから上向きに動かす」と思って書いているのかもしれませんが、素人にはこれでも分りにくいと思います。

ひょっとしたら、書いている本人が分っていないのかもしれません。

で、いわゆるイギリス馬力のbhpですが、british horse power の略とされることが多いと思いますが、brake horse power が正解だと思います。



某誌の記事

某誌の12月1日発売の号の記事。
東京モーターショーの取材記事ですが、メーカーの説明員にインタビューした内容がそのまま掲載されています。
 で、スズキのターボ車の記事ですが、

・私は1980年代の日本のメーカー各社のターボ車の試乗をしたことがある。
・ターボチャージャーで排気ガスの熱が給気ガスに伝わるのでインタークーラーが必要なのか?

というようなことが書いてありました。

無知なのは仕方がないとしても、無知なことを自覚せずそのまま記事にするのですから、どうしようもないですね。こんな記事をありがたがる読者がいるのでしょうか?

世界グランプリがいちばん熱かった時代 Vol.2

発売されていましたね。
単なる写真集がこの値段で買えるのですから、お買い得といえばお買い得です。

Vol.2は1988-2001をとりあげています。この時代1987年に世界選手権としての日本GPが復活、1989年からテレビ大阪系での世界GP放送が始まり、それまでとは違う世界GPの味わい方となりました。ただ、私自身、1993年のレイニーの事故以降、少しテンションが下がったような気がします。1990年前後のような興奮は・・・私が歳をとっただけかもしれません。

この時代のGP、コース毎の特徴がだんだん失われましたので、この本の写真を見ても明らかな間違いは少し少なくなっています。12-13頁のローソンの走行写真が「WEST GERMANY Nurburgring」となっていますが、Marlboroのロゴがマシン、ヘルメット、皮つなぎにありますので、西ドイツGPではないですね。まあ、他の写真も手持ちの資料と照合すればどんどん説明誤りが出てくるとは思います。

また、30頁の写真は「SPAIN Jerez」とされています。この写真、シーズン前のテストのものなので、説明だけの説明では間違いではありませんが、他の写真はいずれも各GPのものなので、30頁の説明ではスペインGPの時のものと誤解されますね。ライター氏が区別できていないだけだと思いますが。

また、各年のレース結果ですが、「イタリア」、「スペイン」、「フランス」、「日本」が年に2回以上ある年があります。もちろん、2回あるイタリアの一方がサンマリノだったりするのですが、区別されていません。区別できない方が作成しているのですから、信用できるわけがありません。

とはいうものの、これだけの写真が詰まっていてこの値段ですから、買う価値はあると思います。いっそのこと活字を減らして写真を増やすか、小さな写真を大きくしてくれたらよかったのにと思います。

袋井テストコース

14日に予定されていた袋井テストコースのイベントは中止になりました。
http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/event/#historic

2002年も天気が心配で、テレビの天気予防では×でしたが、ネットの予報では何とかOK。
そして実際に雨が降り出したのはイベント終了直後でした。
今年は朝3時から雨という予報、中止も仕方がないですね。

2008年のイベントの後、リーマンショックで中断し、7年ぶりの開催のはずでした。
これは2008年の写真。

白いワンボックスの前の白シャツの男性は、コミュニケーションプラザ館長だった伊藤さん。2012年に航空自衛隊浜松基地のイベントでお見かけしたこともあります。

このイベント、社員の手作り感いっぱいで、社員もファンも好きで集まっている感じでした。

来年に期待することにします。

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