新年あけましておめでとうございます。
更新のペースが落ちておりますが、今年もよろしくお願いします。
2012年、最初の更新に選んだのは「2軸クランクエンジン」
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/2crank/2crank.htm
です。
二輪の歴史を紐解けば様々なレイアウトのエンジンがあります。私が慣性力について学んだ頃、個人的な興味から様々なエンジンの慣性力の釣合について考えたのですが、ヤマハRD05Aが同時点火である理由が慣性力の釣合だけでは分らなかったことが、この頁の原点になっています。当時を思い返すと恥ずかしいことですが、反省を込めて書きました。
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タイトルの頁
http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/kousei/kousei6.htm
ですが、末尾に「ウィートマン氏のXR14」を加筆しました。また、56頁のリアカウルのキャップについても加筆しています。
現存するこの「XR14」ですが、実は市販RG500の可能性が高いと考えています。
ただ、市販RG500とされるマシンであっても、75年のXR14に似ているマシンもありますし、その逆がなかった可能性は否定できません。また、私自身の観察ミスの可能性もあります。
フレーム番号、エンジン番号は判別の大きな材料になると思うのですが・・・詐称のため市販レーサーの刻印をファクトリーマシンの刻印に打刻し直されることはあっても、その逆の可能性は非常に低いと思いますし。
先日ご紹介したTTレースのCDですが、youtubeで試聴ができます。1967年の250㏄スタート~1周目のクロンキィボディの様子です。
http://www.youtube.com/watch?v=jNew83i4XOY
終わりの方はコメンタリーと実際の音がずれています。最後の音は「chased by Bill }Ivy」の後にありますが、明らかにマイク・ヘイルウッドのホンダ6です。
タイトルの頁
http://jfrmc.ganriki.net/zatu/rc211v-balance.htm
の末尾に次の文を追加しました。
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ホンダが2001年にRC211Vエンジンを発表、V型5気筒で2002年に始まるMOTO GPを戦うことが明らかになったが、当初、私はバランサーシャフトがあるものと思っていた。しかし、バランサーシャフトがないことがすぐに明らかになり、少々慌てたのを思い出す。そして机に向かって略図を書き、慣性力の釣り合いを考えていくと答えが出た。この発明の発明者はホンダの山下ノボル氏 (本名)であるが、山下氏と私は比べるべくもない。私は「RC211Vは1次慣性力を釣り合わせているはず。答えはあるはず」と考えたのに対し、山下氏は「答えがあるかどうか分らない。しかもV型5気筒は珍しいレイアウトでレーシングエンジンではおそらく初めてのレイアウト」という条件下で正解に辿り着いたのである。 最初に取り組んだ者とその他の者との間には歴然とした差があるのだ。
山下氏も本頁をご存じのようで、サイクルサウンズ誌2005-6号に掲載されたインタビュー記事で、記者のRC211Vの点火間隔についての質問に対し 、山下氏が「野田健一さんという方が~」と答えている。現役の技術者の方に、このような場末の頁をご覧いただいていたとは光栄に至りである。
タイトルのもの、購入しました。1974-80のスズキRG500-RGA500-RGB500(XR14-XR22-XR27-XR34)特集です。
1980年のXR34を除くマシンはバリー・シーンを抜きには語れないので、メカニックだった岡本満氏、シーン未亡人のインタビュー等があります。マシンについての記述も初めて知る事実もあり、特に開発テストの記録(ごく一部)は非常に興味深いですね。
ただ、これまでのRACERSに共通することですが、時代が1970年代となるとかなり記述に間違いがあります。当時、レース専門誌はなかったですし、バイク雑誌でもレースの記事は少なかったですが、それにしても・・・分らないなら分らないで書かなければいいことを、記事を膨らませる段階で適当に調べて(あるいは調べずに)書いているので間違いが増えているようです。開発テストの記事をそのまま多く載せるだけでも十分だったと思います。
また、クラッチ作動機構や2ストロークエンジンのポート数の説明にいたっては、ライター氏が基本的なメカニズムを知っているのかすら疑問符がつきます。
そんなわけで公開公正してみました。
http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/kousei/kousei6.htm
とはいうものの(いつも言っていることですが)、このような形でまとめられ、写真も多く掲載されることもあまりないので、RACERSの発行自体はいつも楽しみにしています。特に次回はRC211Vが取り上げられるということなので、今後の「間違いの連鎖」を防ぐ意味でも、決定版になるようなものにしていただければ幸いです。
ところで、今回の記事ではイギリスに現存するマシンの取材をされていますが、そのうち1975年型XR14
については後日書きます。また、スズキにもXR27×2、XR34M1、XR34Hがあるはずですし、ホンダコレクションホールには77年型XR14(説明はXR22(間違い))があるのですが、RACERSは知らなかったのか、取材拒否されたのか・・・