990SがSより軽量化しているはずなのに車検証の重量が「990kg」で変わらないことについて、ネット上の記事では「10㎏未満は四捨五入」派、「5kg未満は切り捨て」派の記事があります。
四捨五入派の例
軽さは正義!! 話題のマツダ ロードスター「990S」に初試乗!! - 自動車情報誌「ベストカー」 (bestcarweb.jp)
マツダ「ロードスター 990S」は軽快感が超楽しい! 極限まで軽くした“990kg”の車重の秘密とは?(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース
【マツダ ロードスター 新型試乗】新技術「KPC」の威力抜群!「990S」&新旧比較…中村孝仁 | レスポンス(Response.jp)
マツダが「ロードスター」の「990S」を初公開! 本質的価値の「軽さ」を追求 (msn.com)
5㎏未満(以下)は切り捨ての例
奇跡の軽量ボディ「990S」はロードスターの楽しさをてんこ盛りにした“究極のND型”である|【徹底検証】2022年新型車種ー試乗レポート【MOTA】 (autoc-one.jp)
『クルマは最高のトモダチ』ロードスターの神髄、ここにありッ!…山田弘樹連載コラム | ロードスター - 山田弘樹 (headtopics.com)
「主要諸元上だと5kg以下は切り捨てとのこと。たとえば994.9kgでも、990.0kgでも、990kgと記載する。だから表記上は同じ重量なのだそうです。」
(3月29日追記。ニューモデルマガジンX 2022年5月号は「5㎏きざみ」派でした。)
正解は「四捨五入」です。ですから、表記上990kgになるのは985.0~994.9kgの範囲です。
自動車型式認証実施要領00006372.pdf (mlit.go.jp)では、メーカー等が提出する諸元表の記載要領の「附則5 自動車等の諸元表の記載要領」中、「第2 項目別記載要領」の「1-24 車両重量」では
「記入値は整数位までとし、二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)を除き、末尾を0に丸める。(末尾を0に丸める場合には、四捨五入による。以下同じ。)」(155頁)
となっています。車両総重量(車両重量+定員×55kg)は「1-28 車両総重量」で
「~記入値は整数位までとし、二輪車及び幼児専用車等を除き、末尾を0又は5に丸める」(158頁)
です。ですから、車両重量は10kg単位、車両総重量は5kg単位です。
そして、最終的に「完成検車終了証」に記載される車体重量は「別紙2(第7関係)完成検査終了証の記載方法」(18頁)で次のようになっています。
(7) 「車両重量」
完成検査の際に測定した値と諸元表に記載されている車両重量との差が、別表の範囲内にあるときに限り、諸元表に記載されている値を記載すること。ただし、二輪自動車~」
(8) 「車両総重量」
上記(7)の車両重量(10㎏未満を切り捨てたもの)最大積載量及び55㎏に乗車定員を乗じて得た重量の総和を㎏単位により記載すること。
一見すると諸元表の車体重量の値が「整数位までて末尾を0に丸める場合には四捨五入)になっているのに、(8)でわざわざ「10kg未満を切り捨てたもの」があるのは「完成検査の際に測定した値」が用いられる場合のためでしょう。
Kawasaki KR500 Grand Prix Motorcycles | A Short History | MCNews
にある1981年型KR500のフレーム番号はTF603-8103で、1982年型のフレーム番号はTF603-8207です。
私は2015年に鈴鹿サーキットでこの8103を見ました。
このマシン、短型排気管、長型スイングアームです。短型スイングアームの1981年型KR500はどこに行ったのでしょう?
で、現存するこちらの1982年型KR500のフレーム番号もTF603-8103です。