レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
6月3日放送のブラタモリ(NHK)で、種子島宇宙センターが種子島に置かれている理由の一つとして、日本の他地域より地球の遠心力が大きいことが挙げられていました。
このことについて、次のような指摘があります。
大貫剛З УкраїноюさんはTwitterを使っています: 「地球の自転による遠心力は、北極や南極ではゼロ、日本列島あたりで引力の0.3%ほど、赤道で0.5%ほどなので、地球のどこから宇宙ロケットを打ち上げてもほぼ関係ありません。「広く知られてしまった勘違い」です。」 / Twitter
地球を完全な球体、地球の半径を6378km、種子島を北緯30度、北海道北部を北緯44度とすると
赤道上の地球の遠心加速度は0.344%G
種子島の地球の遠心加速度は0.296%G
北海道の地球の遠心加速度は0.247%G
になるように思います。
種子島と北海道の差は0.05%G程度ですね。この程度ですと、ロケットが大気圏を飛行する際の気温、気圧、風速の影響の方が大きいと思います。
次に地球の自転速度の影響についてですが、
赤道上の地球の自転速度 463.8m/s(1670km/h)
種子島の地球の自転速度 399.7m/s(1439km/h)
北海道の地球の自転速度 333.7m/s(1201km/h)
です。東方向に打ち上げるなら影響はあるでしょう。実際は南南西方向に打ち上げることが多いそうですから、現時点では種子島に置かれる理由としては根拠がない。宇宙センターが設置された当時はどうだったか分りませんが。
以上、素人の感覚ですみません。
(計算結果に%を書き漏らしていたので修正しました)
種子島、内之浦に打ち上げサイトを配置する利点は静止衛星やそれに準じる軌道の衛星、他惑星への探査機を打ち上げる場合に限られ、そうでない衛星を上げる事が多い今では利点が薄いご指摘は正しいです。
そのため、北海道に打ち上げサイトを設ける案があります。