http://www.env.go.jp/policy/tax/about.html#sec03
「地球温暖化対策税による追加的な家計負担については、現在のエネルギー使用量などをベースにした単純試算によれば、平均的な世帯で月100円程度、年1,200円程度と見込まれます。これは、3段階の税率がすべて上がった後を想定したものですので、例えば平成24・25年度の月々の負担はその3分の1(約30円)程度と考えられます。」
根拠となっているガソリン使用量は448L/年です。
[「4.経済的な負担とCO2を減らすための取組み」に次の記述があります。
「1日5分間のアイドリングストップを行うことで年間約1,900円の節約(約39kgのCO2削減)が可能です。」
39kgのCO2は
39/2.32=16.8Lガソリンに相当します(2.32:換算係数(単位:kg-CO2/L))。
では、年間の運転日数、年間の総アイドリング時間をどのように設定しているのでしょうか?
一般社団法人省エネルギーセンター
http://www.eccj.or.jp/idstop/say/04/cont8.html
では10分間で約140ccとなっています。
16.8×1000/(140×5/10)=240日 になります。
1日あたりのガソリン消費量は448/240=1.87L/日です。
1.87Lガソリンを消費する間に5分アイドリングストップできるのでしょうか?「市街地+郊外」を走る私には無理です。
また、年間240日走行という設定には夏場も含まれると思いますが、夏場を含めて毎走行日5分間アイドリングストップできるのでしょうか?
なお、「年間1,900円の節約」ですが、対応するガソリン量は16.8リットルですから
1900/16.8=113円/Lです。今時、こんな安い価格で設定するのはいかがなものかと思います。
「税負担を国民にお願いする文」としてはお粗末ですね。
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