レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
この誤りの原因として次のことが考えられる。ある事柄について評価するためには、「事実を正しく認識すること」、事実を正しく認識するためには「ある事実から容易に推測されること も検証すること」が必要なのだが・・・
・燃料タンクの数に関するレギュレーションがいつ設けられたか、ライター氏は知らなかった。1983年型ヤマハYZR500・0W70もフレームを燃料タンクにする設計だったが、レギュレーション改定によりフレーム燃料タンクは使用されなかった。このことについてRACERS vol02・65頁でヤマハの技術者が「レギュレーションの動向に疎かったため、直前でボツ。」と語っている。「レギュレーションの動向」とは「レギュレーション(改定)の動向」のことだが、ライター氏はレギュレーションの動向」の意味が理解できなかったのだろうか。
・それ以前にも500ccクラスで、補助燃料タンクをシートカウル内(ヤマハ、スズキ)やシート下(MVアグスタ)に設けた例があったが、そのことをライター氏は知らなかった。 知っていればいつレギュレーションが改定されたか確認する必要があることに気が付くはずである。
・ 分割された燃料タンクが仮にレギュレーション違反だったとしても、シーズン序盤ならともかく、シーズン後半のGPでのプラクティス前車検で車検員が気が付かないはずがないことをライター氏は理解できなかった。排気量超過であれば、特定のマシンに対する抗議によりレース後の最車検で分解され初めて違反が分ることだが ・・・ライター氏が車検がプラクティス前にも行われることを忘れていたのだろうか。
・ひょっとしたら「カワサキはこんなもの」という思い込みがライター氏にあったのではないか。おっと、これは事実に基づかない当て推量。