レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
[
875]
[
874]
[
873]
[
872]
[
871]
[867]
[
865]
[
864]
[
863]
[
862]
[
861]
ヤマハ0W70(1983年型ヤマハ500)はロータリーディスクバルブ吸気でしたが、0W76(1984年型ヤマハ500)にはロータリーディスクバルブに加えクランクケースリードバルブ吸気もあり、エディー・ローソンはシーズン当初からクランクケースリードバルブエンジンを使用しました。そして開幕戦南アフリカでの勝利を含め4勝を挙げ初の500ccタイトルを手にします。
さて、ローソンが所属したチーム・アゴスチーニのもう一人のライダーはビルジニオ・フェラーリでしたが、彼のチーム内の地位は低く、なかなかリードバルブエンジンは与えられませんでした。1979年ランキング2位だったフェラーリも、ケガの影響で1980年以降の戦績は惨憺たるものでしたから、リードバルブエンジンの数が不足していたのなら止むを得ないとは思いますが・・・
そのフェラーリが1984年シーズン前、0W76ではなく0W70をテストしている写真がありました。
写真1
写真2
この写真が撮影された時期は不明ですが、フェラーリの皮ツナギにはYAMAHAのロゴがあり、チーム加入後か加入内定後と思われます。
0W76ではなく0W70に乗った理由は0W76が間に合わなかったからでしょうが、そもそも1984年シーズン当初は0W70に乗る予定だったかもしれません。
フェラーリが乗った0W70は旧型サスペンション車ですが、
〇フレームバックボーン部に点火コイルが装着されていない
〇シートレール部に(テールカウルを固定するための)ネジ穴がある。
〇スイングアーム下部に補強がない。
ことから、1983年シーズン前半に用いられたものと思われます。1983年最終戦サンマリノのプラクティスでカルロス・ラバードが乗った
と同一マシンかもしれません。フェアリングは交換されていますが。
また、前輪は17インチで後輪は18インチです。
PR