レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
かなり間違えています。
下の画像は上の動画から切り出したもの。
RC211Vの点火間隔を「76-76-208-76-284度」としていますが、2006年秋にホンダが「75.5-104.5-180-75.5-284.5度」と公表済です。75.5度を76度と表記していることはともかく、「76-76-・・・」では1次慣性力が釣り合いません。
動画中の13分31秒からの図の一部を拡大した下図では
(クリックして拡大)
正しい点火間隔が示されています。
また、動画中の13分31秒からの図の一番下で、「360°クランク90°V4=ヤマハ・直4クロスフロー」(クロスフローはクロスプレーンの誤り)としていますが、ヤマハ・直4クロスプレーンの点火間隔は「270-180-90-180度」と公表されています。
クロスプレーン型クランクシャフト - ヤマハ バイク ブログ|ヤマハ発動機株式会社 (yamaha-motor.co.jp)
そもそも直列4気筒エンジンで90-270-90-270度点火間隔であれば、バランサーシャフト1本で1次慣性力を偶力を残さず釣り合わせることはできません。
既に点火間隔の答えが多くのサイト、雑誌、書物にあるのに残念です。
なお、近接点火そのものによる効果について、ヤマハは否定しています。
(99+) 08JSAE_CROSSPLANE.pdf | MASAO FURUSAWA - Academia.edu
また、RC211Vのエンジンレイアウトの発明者である山下ノボル氏も、当初
「L4等間隔爆発のトルク変動振幅の大きさが目につき,2ストロークと同じく不等間隔爆発に絶対的な優位性があるかどうかはセンスとして迷うところである」(a (jst.go.jp)
としていたことから分るように、RC211Vの近接点火の優位性に大きな期待をしていませんでした。
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