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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

情熱のロードレース Vol.09

はモリワキ特集です。
 まだ、よく読み込んでいないのですが、28頁の佐藤健正さんについて。

 インタビュアー
「~125クラスではチャンピンを獲得されましたよね。」
 佐藤さん
「とは言ってもノービスですからね」

 佐藤さんがノービス125㏄のチャンピオンになったのは1974年です。当時、バイク雑誌でレースの記事はあまりなかったのですが、オートバイ誌掲載の佐藤さんの姿(筑波、優勝)が印象に残っています。ジェットヘルメットでした。

 翌年、ジュニアに昇格し125㏄クラスでランキング4位になり、翌1976年にエキスパートに昇格します。

 ですから、29頁上の写真説明「76年鈴鹿200マイルレース・ノービス125クラスに参戦する健正さん」とあるのは誤りです。そもそも赤ゼッケンですからノービスではありません。
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公開校正

最近発売になったものです。

30頁右下写真「マン島TTレースを走る高橋氏(ゼッケン1)」

 この写真は1961年アルスターGP125㏄。

「1966年は出場した5クラス計37戦中29勝を挙げる圧倒的な戦績を収め」

 Honda | MotoGP | Honda World Grand Prix 700勝の軌跡の誤った記事をそのままコピーしたようだ。正しくは「全クラス開催レース数47、ホンダ参加42戦」

31頁「1978年にはHERTは活動を終了。1979年にHRCの前身となる組織で、市販レーサーや~RSC(レーシング・サービス・センター)が活動を引き継ぎ~~~RSC創設の前年、1977年に~」

 RSCの設立は1973年です。HRC | 歴史 | 1980年代 (honda.co.jp)
 なお、法人であるRSCの設立は1973年ですが、その前身のRSC(レーシング・サービス・クラブ)は本田技研工業の一部門でした。

参考 上記「37戦」について

 1966年の開催レース数、ホンダ参戦レース数、ホンダ入賞数、ホンダ優勝は次のとおり。

クラス 開催レース数 ホンダ参戦数 入賞数 優勝数
50 6 5 5 3
125 10 9 9 5
250 12 11 10 10
350 10 8 6 6
500 9 9 6 5
合計 47 42 36 29


 どこから「37戦」が出たのが考える。

 「日本のレーシングモーターサイクルの歴史」(1973八重洲出版)では、レッドマンが転倒負傷したベルギーGPの次のレースについて「その結果第6戦の東ドイツGPのザクセンリンクサーキットにのコース上に現れたホンダは、RC149とRC166のみだった」とあり、ヘイルウッドが出場したのは250㏄のみと誤っている。この記事を引用する例が少なくないので、これでマイナス2(350cc、500㏄)。

 ヘイルウッドが250㏄で8連勝した後のアルスターGPは、ヘイルウッドが欠場しスチュアート・グレアムがホンダ6気筒で出場しリタイアしたので、これをホンダ欠場と勘違いしてマイナス1。

 350㏄クラス、ヘイルウッドがアルスターGPで優勝しタイトル獲得し次戦マン島TTでは1周目リタイアしているので、これを「タイトル獲得後の欠場」と勘違いしてマイナス1。

 マン島TT125でホンダは上位入賞できず、6位にヘイルウッドが入賞したのみだが、これをホンダ欠場と勘違いしてマイナス1。

 合計マイナス5戦で、42-5=37戦 ではないかと思われる。

  あるいは、もっと単純に

●「3位以内入賞数は35。500㏄ベルギーがレッドマンが転倒リタイア、最終戦イタリアでヘイルウッドがリタイアしたので2を足して37」

●開催レース数47を37と誤記。

Old-timer(オールド・タイマー) 2022年10月号

公開校正番外編です。

(1) 60頁、62頁のゼッケン6のマシンをホンダ2RC164(250㏄)としていますが、RC172(350㏄)の誤りです。60頁の写真を見れば、レッドマン+ホンダ以外に日本車が見当たらないので250㏄ではないと気が付きそうなものです。

 なお、レッドマンは1964年250㏄でゼッケン1でした。

(2) 61頁右下 スズキRV61(250㏄)となっていますが、RT61(125㏄)の誤りです。
各クラスのゼッケンは
    伊藤    増田
125   32      36
250       29       32

(3) 62頁右側上から2番目は1964年のヤマハRD56(250㏄)ということですが、1965年のヤマハRA97(125㏄)です。優勝したフィル・リードのマシンです。RD56とRA97では、フェアリングの形がかなり違います(私見)。


 このような記事を掲載していただいたことはありがたいのですが、ライター氏さんにおかれましては、下のサイトで確認いただけると幸いです。
日本モーターサイクルレースの夜明けMENU (iom1960.com)

オールドタイマー誌2022-2

 60~61頁に1960年代のスズキのGPレース活動の記事があります。

 61頁に、1963年マン島TTは伊藤光夫が50㏄で優勝し、その後に125㏄レースが行われたように書かれていますが、これは誤りで125㏄が先です。


 この頃、マン島TTは
月曜日 サイドカー、250
水曜日 125、350
金曜日 50、500
の順に行われるのが通例で、1963年も例外ではなく、6月10日(月)にサイドカーと250、6月12日(水)に125と350、6月14日(金)に50と500が行われました。

 なお、1967年は世界GPとは別にプロダクションレースも行われましたが、レース日はサイドカー、250の2日前の土曜日です。



 また、1962年型125㏄レーサーのRT62について「’62年のRT62(125㏄)はデグナーの影響もあり単気筒であったが~」
 とありますが、これも誤りです。

 スズキの中野広之氏によると
1962-世界選手権レ-ス 本文-2 (iom1960.com)

「1961年出場のRT61は「空冷2気筒・ロ-タリ-バルブ」エンジンであったが、トラブルだらけで、ベルギ-GPをもって参加を中止したが、後半戦出場を目指して、125cc単気筒エンジンの開発を進めていた~当時優勝を争っていた2サイクルの東ドイツのMZもEhrlich(エ-リッヒ)博士の設計によるEMCも単気筒ロ-タリ-バルブエンジンだったことにも影響された。単気筒エンジンは、1961年4月中旬から、概案設計にとりかかり、5月20日には、RT62Xエンジン(125cc単気筒56φ×50.5ロ-タリ-バルブ)として、出図、7月4日には試作エンジンが完成し、ベンチテストを開始した。RT62Xは、その後改良されてRT62Yとなり、これに新加入のDegnerの要望・意見を採り入れ、RT62となったのである。」とあります。


 そして、東京モーターショー(1961年10月25日~11月7日)にRT62(RT62XまたはRT62Y)が展示されたこと(下写真)が、中野氏の語るスケジュールを裏付けます。



 さて、デグナーがスウェーデンGPで亡命したのは9月17日です。そしてデグナーが来日したのは11月1日。
デグナ-の追想 (iom1960.com) 

 ライター氏はデグナーがどのようにしてスズキ125㏄レーサーの単気筒化に関与したというのでしょうか?
 亡命する前のデグナーがスズキ1962年型125㏄レーサーを単気筒にするようスズキに要望したとでもいうのでしょうか?








枻(エイ)出版が民事再生法の適用申請

趣味の雑誌『Lightning』『RIDERS CLUB』『PEAKS』などを 出版していたエイ出版社が民事再生(帝国データバンク) - Yahoo!ニュース

 数日前にはいくつかの雑誌を事業譲渡していましたが、ライダースクラブは対象になっていないようです。

 通信販売のライダースクラブ(700円)が1975~1977年に5号ほど出版されました。当時、レースをまともに取り上げるバイク雑誌はなく、頁数が少なくてもレースだけを取り上げてくれる貴重な雑誌でした。もちろん、今でも全部持っています。

 そして1978年に枻出版により月刊化を果し総合誌となりましたが、バイク総合誌であっても、世界GP等の記事をちゃんと取り上げてくれる雑誌は他になく、700円は安いと感じたものです。そして半年後には編集長が根本健氏になりネモケン語を付き合うことになりますが、それ以上にレース記事が楽しみでした。そして1989年?に隔週刊化、そして再び月刊化した頃から毎号購入することはなくなり、この15年ぐらいは全く購入していない記憶です。
 
 今となっては寂しいというより、通信販売時代から1990年代初めの15年間がなつかしいという気持ちです。ただ、シーズン終了後、MOTO-GPマシン特集を掲載してくれる雑誌がライディングスポーツとバイカーズステーション(隔月刊)のみになりそうなのが不安ではあります。

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