レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
紹介した二輪グランプリ60年史ですが、この中でエルンスト・デグナーとスズキの関係についてTEAM SUZUKI by Ray Battersby が次のように引用されています。 「スズキのチーム監督とメカニック達は彼(デグナー)がたくさんのハードウエアも持ってきたことを肯定した~」
TEAM SUZUKIについてはこちら。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/teamsuzuki.htm
TEAM SUZUKIの弱点は「日本語」のようです。1970年代以降については、著者が1976年初めにHERON SUZUKIに加わり、当時のレース活動を直接(あるいは間接)携わったので、読んでいて明らかにおかしいといった記述はあまりありません。しかし、1960年代についての記述は結構間違いがあります。著者は来日して日本人関係者に取材しているはずなのですが、日本人でも英語が堪能な人は限られます。マシンを前にしての会話ならともかく、日本語で書かれた資料を前にしての会話となると、かなり意思疎通に不具合があったのではないかと思います。
TEAM SUZUKIで、RS65(125cc4気筒)からRS67Ⅱに至る開発過程が全く間違って記述されているのは、この「日本語の壁」が原因ではないでしょうか。あるいは著者自身の思い込みのせいかもしれませんが。
このようなことから、TEAM SUZUKIに記述されたデグナーとスズキの関係について、どこまで信じていいのかと思っています。
私が考えるデグナーとスズキの関係は次のとおりです。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/degner-s.htm
http://www.youtube.com/watch?v=3yMg-f-T5QI&playnext=1&videos=0Bcn6S1OF_0&feature=sub