レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
28頁以降の結果表で「MVアグスタ」とすべきところが全て「MVアグスタ/MZ」になっています。
29頁の写真01の説明で「レッドマン~シーズン後半で転倒・負傷し、終盤2戦を欠場しランキング3位に終わっている」とあります。
ホンダは第1戦USを欠場、第2戦ドイツは(レッドマンが350㏄レースで転倒負傷し)欠場、第3戦スペインGPはプラクティスを走るもののマシンに問題を抱えたのか(公式には第2戦の負傷のため)欠場、この間にヤマハのリードが3連勝。レッドマンが復帰したフランスでもレッドマンがマシントラブルでリタイアしリードが勝ち4連勝。そして、終盤、アルスターGP350の転倒・負傷によりアルスター、フィンランド、イタリアを欠場、日本GPは土曜日の350㏄レース後の体調不良(350㏄レースで蜂に刺された?)で日曜日の250は欠場しました。
有効得点制のため、13レースで7戦で優勝すれば満点になりますが、レッドマンが欠場する前のチェコスロバキアでヤマハのリードが6勝目を挙げており個人タイトルでレッドマンがタイトルを手にできるのは次のケースでした。
1 残り4戦4勝
2 4戦3勝、2位1回(リードは3位1回)(2人の成績は同じになりFIMの裁定に委ねられる)
3 4戦3勝、2位1回(リードは4戦全て4位以下)
これで分るように、レッドマンが第1戦~第3戦を欠場しその間にリードの連勝を許したことが大きな敗因になっており、チェコスロバキアGP終了時点で、(終盤のレッドマンの欠場がなくとも)個人タイトル獲得の可能性は非常に少なかったのです。
25頁の写真05の「64年の250は全12戦で僅かに3勝に終わる」とありますが、全11戦の誤りです。
全12戦ですと有効得点はベスト7戦合計、全11戦ではベスト6戦合計になります。フィル・リードの戦績は5勝(フランス、西ドイツ、東ドイツ、アルスター、イタリア)、2位1回(オランダ)、3位1回(スペイン)でした。レッドマンは3勝(マン島、オランダ、イタリア)、2位5回(スペイン、ベルギー、西ドイツ、東ドイツ、アルスター)、3位1回(イタリア)です。
1位8点、2位6点、3位4点ですから、ベスト7戦、ベスト6戦の点数を計算すると
ベスト7戦 ベスト6戦
リード 50 46
レッドマン 48 42
24頁に記載されている得点はベスト6戦の合計点です。
(3月4日加筆)
24頁の1964年の記述で「MVアグスタが撤退した350で~」とありますが、350㏄第1戦マン島、第2戦オランダにMVが出場しているので、「シーズン途中でMVアグスタが撤退した350で~」とすべきです。