http://jfrmc.tou3.com/%E9%9B%91%E8%AA%8C/racers%20volume%2042
でカワサキの技術者(当時)の平松氏の回想が誤りであることを書きました。
現時点での私の結論は次のとおりです。
1 平松氏は8月上旬、富士で行われたF1公開テストに行った。
2 走ったのはコジマKE007(長谷見選手)とティレル007(星野選手)。
3 平松氏はティレル007の前サスペンションに着目した。ティレルの前サスペンションは次のとおりで、ユニトラックと同じロッキングアーム。
http://www.classiccar4you.com/classic-cars-gallery/?album=823&gallery=1286&pid=12460
4 平松氏はティレル007前サスペンションの形にヒントを得てユニトラックを設計。
5 ブラバム云々は全く別の話で、平松氏の記憶は2つの話をごちゃ混ぜにしたもの。
8~9頁のマシンの大半が601Aで、左下のオランダGPのマシンが(後サスペンションアームが丸パイプなので)601Bとなっています。
実は1975年シーズン前のマシンには2種類あります。1つ目は、
このマシンが8~9頁の大半のマシンと同じです。ただし、デイトナでは後クッションユニットが変更されています。
2つ目はこちらのマシン。フジでテスト中でしょうか。
後排気管の取り回しが異なることにすぐ気が付くと思いますが、後サスペンションアームも丸パイプですし、フレーム自体も異なります。このマシンが9頁左下のマシンと思われます。
そんな訳で、ライター氏は当時のことをあまり知らないまま、想像で記事を書いているようなので、1975~76年の記述はあまり信用できません。本当に
1975年型:601A、
1976年型:601B
なのでしょうか。
1975~1976年型601A
1976日本GP~1977年型:601B
1978年型~:601C
のような気がするのですが。