レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
トヨタが公表している自動車のエネルギー源ごとのエネルギー密度です。
日産リーフには電池容量が40kWhのものと60kWhのものがあり、後者の車重が150㎏重くなっています。単純に考えると電池の重量エネルギー密度は
(60-40)×1000/150=133Wh/㎏
になります。上のグラフでは90Wh/kgぐらい(縦軸は対数表示)ですが、日産リーフはさらに重量エネルギー密度が大きいことになります。
次に液体燃料について資源エネルギー庁が公表している数字と比較してみます。
標準発熱量・炭素排出係数(総合エネルギー統計)|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)
HHV:高位発熱量
LHV:低位発熱量
トヨタ資料:冒頭のグラフから私が読み取ったもの
軽油とバイオディーゼル燃料については、高位発熱量ならトヨタ資料は資源エネルギー庁資料とほぼ合いますが、ガソリン、エタノールについてはトヨタ資料は資源エネルギー庁資料と合いません。トヨタ資料の根拠を知りたいところです。
さて、これは液体単独のエネルギー密度です。電池はほぼそのまま自動車に搭載することができますが、燃料はそのままでは自動車に搭載できないのですから、燃料そのものではなく「燃料の入った燃料タンク」の重量、体積を比較対象にすべきだと思います。
(続く)