レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
1973年デイトナ200の予選で最高速を記録したのは和田正宏のカワサキH2R(2ストローク空冷並列3気筒)で、164.230mph(264.3km/h※1)でした。
前年より性能向上しているはずなのに、前年の276.4km/h(スズキTR750、ジョディ・ニコラス)より12km/hも低下していますが、大きな理由はストレート終部にシケイン※2が設けられたためです。
シケインが設けられたことによって、31度バンクを含めた実質直線長は1.9kmから1.7kmへ短縮されましたし、シケイン手前でフルブレーキを強いられますから、前年より加速距離が300~400m、時間にして4~5秒短縮されたものと考えます。
※1 出典:LEAN, MEAN AND LIME GREEN by Randy Hall, BGH Multimedia 2018
262.76km/hとする日本語記事もあるが、例によって1マイルを1.6000kmとしたもの。
※2 現在のシケイン(下)は当時より右側に移動しているようで、僅かに元のシケイン跡が残っている。