レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
マツダの宣伝文句です。
https://www.mazda.co.jp/beadriver/dynamics/thought/02/
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/feature/
マツダは次のように言ってます。
「~日常の運転シーンにおける人馬一体感を大事にしています。ハンドルの動きひとつとっても、普段の運転では本当に微小な動きをしています。ブレーキも非常に微妙なタッチで動かす。そういう微小な動きの中で、ドライバー自身の思いとクルマの動きが一致するかどうかで、安心感や一体感が決まってくると思います。その延長線上に、大きな加速/減速や、山道を曲がる場面があります」
つまり、人と馬が一体ではなく、人の思いと馬が一体ということのようです。
人馬一体を表現する言葉として「鞍上人なく鞍下馬なし」があります。この言葉を知ったのは私が高校生の頃で、あるバイクの本に書かれていたのです。その頃はそんなものかなと思いましたが、あるライダーの走りを映像で見て、彼がマシンと噛合った動きをして猛烈な速さでコーナーを走り抜ける姿、それでいて全く力んだ様子がない姿、彼とマシンがペアダンスしているかの動きを見て、これが人馬一体だと感じました。
バイクの場合、ライダーの体全体がバイクの操縦装置の一部です。ライダーの体の動き一つでバイクは全く異なる挙動をします。逆に人馬一体でなければマシンを早く走らせることはできないのではないでしょうか?
なお、バイクは特許上は「鞍乗型車両」と呼ばれることがありますし、馬も鞍乗型車両です。馬は道路交通法上は軽車両ですから。
一方、四輪自動車では、体は操縦装置ではなく、手、足は操縦装置を作動させるためのものでしかありません。マツダ・ロードスターにはバイク的な要素がある、と言われることがありますが、運転そのものについて、私はそんなことを感じたことはありません。手と足でマシンを制御するのは他の四輪と同じですから。
そんな訳で、私は四輪については「人馬車一体」の方が適切ではないかと思います。