Bonhams Cars : 1977 Suzuki 500cc XR14 RG500 Frame no. RG500-1201 Engine no. RR1202RG500
ホンダ・コレクションホールで展示されていたマシンですね。
RG500(XR14)の後ろに写っているMVアグスタ500も売りに出ています。
Bonhams Cars : c.1965 MV Agusta 500cc Four-cylinder Grand Prix Racing Motorcycle Frame no. *1 1 0 9* Engine no. 1109
このXR14は1977年型です。コレクションホールの説明プレートには「スズキ RGA500 XR22」とありましたが、グランプリ・イラストレイテッド誌のデタラメ記事を信用したのでしょうか?(SUZUKI XR)
TEAM SUZUKI by Ray Battersby, Osprey 1982/Parker House 2008によると、1982年当時、イギリスに1201/1201(エンジン番号/フレーム番号)と1202/1202の2台のバリー・シーン用1977年型XR14が現存することになっていました(他にもう1台あり)。
これからすると、オークションのマシンは1982年当時の2台のエンジン/フレームを交換したものということになりますが、TEAM SUZUKIに書かれたのは4桁数字のみで、数字の前後の文字が何なのか書かれていなかったので、オークションのマシンの1202/1201と1982年当時の2台との関連はよくわかりません。
何れにせよ、貴重な個体が(おそらく)海外流出するのは残念です。日本にある時に見ることができてよかった。
オークションの情報はこちらで知りました。
(4) The Mizz on X: "4月のBonhamsに出てるこの2台、ホンダが持ってたやつだな…この2台売るとは思わんかった ↓RG500 https://t.co/CdqHZ44rTr ↓MVアグスタ https://t.co/jhOJZff1lR https://t.co/Y8X2e484RS" / X
スズキ独自の「油冷エンジン」ってナニ? ドコが凄いの?(バイクのニュース ) | 自動車情報・ニュース - carview!
「とはいえ「熱いエンジンオイルを吹き付けても、さほど冷えないのでは?」とも感じますが、これは簡単な実験で理解できます。手の平にハァ~とユックリ息を吹きかけると暖かく感じますが、口をすぼめてフーッと勢い良く吹き付けると冷たく感じます。息の温度は同じなのに冷たくなるのは、手の平の表面の暖かい空気の層を吹き飛ばしているからです。」
実験開始前の状態は
赤文字 息の温度>手の平の表面温度
青文字 息の温度<手の平の表面温度
と読めてしまいます。
実験してみました。
1 手の平で口を覆い、ゆっくり息を吹きかける→手の平は暖かく感じる
2 手の平で口を覆い、口をすぼめて勢いよく息を吹きかける→手の平は1より暖かく感じる
3 手の平から少し口を離して、口をすぼめて勢いよく息を吹きかける→手の平は1より冷たく感じる
3は、息の流れが周辺の空気(冷たい)を引きずって手の平にあてるからでしょう。
さて、元スズキの横内悦夫氏(故人)は次のように語っていました。
「そんなころ、ふとしたことから第二次世界大戦で日本が誇ったゼロ戦を負かしたアメリカの戦闘機P51ムスタングが社内で話題になった。エンジンの冷却方式に話を向けると、誰かが「あれは液冷だよ」と言った。私は「液冷だよ」の“液”の一語に気持ちを奪われた。そして、こう考えた。水冷式の水は液の中の一つにしかすぎない。水以外の液はないものかと。すると、エンジンには潤滑用のオイルがあるではないか。これも“液”だ。このようにオイルを使った“液冷エンジン”はできないものか、と発展していったのである。」出典:世の中の流れを変えよう81-90
P51のロールスロイスのマーリンエンジンをアメリカのパッカードが生産した「パッカード・マーリン」ですが、マーリンエンジンの冷却液はエチレングリコール97%から水70%+エチレングリコール30%に変更されました。
ウチューじん・ささき on X: "ロールスロイス・マーリンもアリソンV-1710も初期型は高濃度(97%)エチレングリコール冷却液でしたが、パワーアップに従って冷却能力が不足し、水70%+グリコール30%(不凍液)を加圧して沸点を100°C少し上にした冷却方式に変更されました。" / X
Pilot's Flight Operating Instructions, P-51-D-5
P51のパッカード・マーリンはP51B以降の型に搭載されましたが、出力から考えてパッカード・マーリンは当初から水70%+エチレングリコール30%だったと思われます。
スズキの油冷エンジンの多くが消え、替わりに多くの水冷エンジンが登場しました。歴史は繰り返す。
SUZUKI XR
に次の文を書いていました。
スズキの一般市販車の部品番号は上の写真の部品番号と同様、「○○○○○-△▽▲○◎」という方式であり、△▽▲が機種、○◎が仕様変更、○○○○○が部品の部位(例:「11111」がシリンダーヘッド)を示している。1966年以前のレーサーの部品番号体系はこれらとは全く異なるので、スズキの部品番号体系が1967年から市販車、レーサー共に変更されたものと思われる。レーサーの部品番号体系上の機種記号として、R(レーサー)、そして開発順に01、02と番号を付けたようだ。そして、1969年頃に「R」の前に「X」を付け加えた新たな機種記号が始まった。記念すべき最初のXR01は4輪のLC10(フロンテ)用キットパーツである。
この文の下に次の文を加筆しました。
スズキ社内報1966-10(No59)によると、部品番号体系の変更日は次のとおり(2025年10月加筆)。
1966年10月1日 図面関係、部品発注伝票
1966年11月1日 部品納入伝票、部品管理(資材課)
1967年4月1日 サービス関係