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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

スズキRK66

 セントラルサーキットで見たスズキRK66。1966年型スズキ50㏄2気筒ロードレーサーです。



 ロータリーディスクバルブ吸気、温度差自然循環水冷です。1967年のRK67で水ポンプ付になりました。
 オイルポンプが見えますが、混合潤滑との併用で、オイルポンプの配管はロータリーディスクバルブカバーに繋がり、クランクシャフトに直接給油するようです。オイルタンクはシートストッパー内にあります。


 回転計は20000rpmまで刻まれています。最高出力は16.5PS/17000rpm(後車軸出力)です。

 このマシンを見るのは17年ぶりです。こちらにも写真を追加しました。
RK67 SUZUKI (ganriki.net)
 

 現オーナーにも話を聞くことが出来ましたが、60年近く前のマシンを実働状態で維持されているオーナーに感謝です。
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スズキ RP68

 私が RP68 (ganriki.net)

 の記事を書いてから21年になりますが、こちら

青に聞け!!: スズキの50ccGPマシン用3気筒エンジンの写真が・・・ (aonikike.blogspot.com)

にRP68エンジンのきれいな写真があることがわかりました。故伊藤光夫(光男ではありません)さんが保有していたというエンジン、今はどこにあるのでしょうか?

 記事を書かれた青池さん、私がバイクに興味を持った頃はモーターサイクリスト誌の編集部員で、特にトライアル関係の記事が印象深かった記憶です。青池さんは1973年の終わりか1974年の初めに内外出版に行ったのですが、ヤングマシン誌よりオートメカニック誌での印象が強かったですね。

 記事に書かれれている「いわた厳」ですが、「いわたげん」だと思います。本名は神田頼樹ですが、既に亡くなられています。

 ところで、RP68はある程度知られていますが、RP66はほとんど知られていないですね。青池さんの記事ではRP68が1967年日本GPのプラクティスを走ったかのように読み取れますが、実際に走ったのはRP66です。


 

ハンス・ゲオルク・アンシャイト(2)

の息子アヒム(Achim)・アンシャイトは車のデザイナーとして活躍中のようです。
Porsche Achim Anscheidt B AA 9117 H - Porsche Deutschland

父親そっくりですね。記事にあるように、デザイナーになる前はトライアルライダーとしても活躍していました。

  1分40秒辺りで、親子で写っています。


 レース引退後のハンス・ゲオルク・アンシャイトですが、オートスポーツ誌(三栄書房)1976-2-15からすると、BMWの下請(シート製造)工場を営んでいたようです。


 記事では「かつての2輪の王者H.アンダーソン(右)と語る小島氏(注:小島松久)アンダーソンは現在、BMW下請け(シート製造)会社を経営」とあります。アンシャイトをアンダーソンと間違えるような方が記事を書かれていますので、どこまで信用していいのか分りませんが。

表紙


該当頁


アンシャイト





ハンス・ゲオルク・アンシャイト

ハンス=ゲオルグ・アンシャイトがMotoGP殿堂入り。1960年台にスズキで3連覇を成し遂げ活躍(オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース


 式典の様子。
Hans-Georg Anscheidt MotoGP™ Legend Induction Ceremony | 2023 #GermanGP - YouTube

 画像等にスズキRK67Ⅱ(2ストローク50㏄2気筒)が写っています。1968年に入りスズキはGPからの撤退を発表しましたが、アンシャイトはスズキから貸与されたRK67Ⅱに乗り50㏄タイトルを手にしました。そのRK67Ⅱはまたアンシャイトの元にあるようです。

 記事の中で「1年目はランキング2位、2年目も2位で終えると、3年目は3位を獲得し、4年目からは50ccと125ccにダブル参戦。5年目の1966年にスズキとともに最初のタイトルを獲得すると、1967年、1968年に連続してチャンピオンに輝いていた」とあります。


 赤字のところについて補足します。

 アンシャイトは50㏄クラスのみクライドラーと契約していたのですが、1965年50㏄クラス、スズキ、ホンダが早くなりクライドラーではとても対抗できなくなってしまい、第4戦フランスを最後にクライドラーはレース活動を休止、アンシャイトは乗るマシンがなくなりました。

 
 レースに飢えていたアンシャイトは個人所有のMZ125(MZエンジンをクライドラーのフレームに搭載)したマシンでシーズン終盤のイタリアGPに出場し、5位入賞しました。

 そして、このイタリアGP直後にスズキから声をかけられ、最終戦日本GP50㏄にスズキ2気筒RK65で出場したのです。

 そして、1966年に向けスズキと50㏄クラスについて契約したのですが、125㏄のRT66も貸与され2GPを走りました。そして1967年も125㏄クラスで2GP走り、1968年も年間ランキング表からすると2GP走ったようです。

 これが「4年目からは50ccと125ccにダブル参戦」の125㏄参戦の実状です。

 アンシャイトが乗ったスズキレーサーについてはこちら。
 RK66 SUZUKI (ganriki.net)

 アンシャイトの自伝です。私は1975年に普通に本屋で注文して入手しました。
 アンシャイト・メニュー (iom1960.com)









 
 

マイク・ヘイルウッドが乗ったスズキXR22(RGA500)(加筆あり)

マイク・ヘイルウッドが乗ったとされるスズキXR22(RGA500)です。
Hailwood RG500 roars back into life for new Isle of Man TT Gallery (manxnationalheritage.im)

  動画57秒あたりでエンジン番号1001が見えます。TEAM SUZUKI by Ray Battersby, Osprey 1982/Parker House 2008によると、イギリスに残っていたヘイルウッドのXR22のエンジン/フレーム番号は1001/1006で、動画のエンジン番号はこれと一致します。ですから動画のマシンのフレーム番号は1006でしょう。 

 このマシンをRGB500とする記事もあります。RGB500はXR27(1979年型)とXR34(1980年型)の公表名ですが、1979年TTに出場したマシンですからXR27ということになります。
 しかし、当時の記事でもヘイルウッドが乗ったマシンを1978年型、つまりXR22としていましたし、TEAM SUZUKIの記述もそうですし、何より今回の映像に写るエンジンはXR22に間違いありません。

・・・・・・・・・・・・・
 1967年マン島TTでホンダに乗り3クラス優勝したヘイルウッドはその後TTから遠ざかかり、11年後の1978年にマン島TTにカムバック、TT-F1でドゥカティに乗り優勝しました。

 そして、翌1979年、TT-F1で再びドゥカティに乗りますが、前年の優勝レースタイムより3分近く遅いタイムで5位、ホンダRS1000に乗るアレックス・ジョージが新記録で優勝します。なお、TT初出場のグレーム・クロスビーがモリワキ・カワサキ1000に乗り4位入賞しました。

 しかし、シニア(500㏄クラス)でヘイルウッドは1978年型スズキ500ファクトリーマシン・XR22(RGA500)に乗り見事優勝しました。

Mike Hailwood's 14th and final Isle of Man TT Win | Road Racing Legend - YouTube

  そしてクラシックTT、ヘイルウッドのマシン選択肢はドゥカティとXR22でしたが、当然XR22を選びます。そして、レースはホンダRCB1000のジョージと一騎打ちになりました。

  TTは2台ずつゼッケン順に10秒間隔でスタートするタイムレースですが、ヘイルウッドは3番目(ゼッケン6)、ジョージは5番目(ゼッケン9)スタートで、互いに相手を見ずにタイム上で大接戦を演じます。そしてジョージがそれまでのレース記録を2分30.4秒更新する2時間7.0秒で優勝、ヘイルウッドは彼にとって最後のTTで3.4秒差の2位でした。

U.K.: MIKE HAILWOOD FORCED INTO SECOND PLACE IN HIS LAST ISLE OF MAN T.T. RACE. - British Pathé (britishpathe.com)

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