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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

ヤマハ0W16/0W17エンジン

 前に書いたように、私は0W16/0W17エンジンは、TZ350/TZ250のプロトタイプというべきYZ634/YZ635エンジンのボアピッチ、軸配置等を受け継ぎ、0W19/0W20も参考とし、YZ634/YZ635よりコンパクトになるよう再設計されたものと考えています。
JFRMCブログ ヤマハ0W16/17エンジンとTZ350/TZ250エンジンの差異(2) (tou3.com) 
 このため、0W16/17エンジンとTZエンジンは同じ2ストローク水冷並列2気筒で、クランクシャフト右端ギアで同じ、クランクシャフト→変速機メインシャフト→変速機カウンターシャフトの3軸構成なのも同じです。吸気制御もピストンバルブで同じ。

 
 そして、0W16のボア×ストロークは、当時のヤマハニュースでは64×54mm(TZ350と同じ)とされています。
141_YamahaNews_J_1975.pdf (yamaha-motor.com) (20頁のYZR350の記事)

 0W17のボア×ストロークの公式数字は見当たりませんが、56×50mmとする海外記事があります。私はTZ250と同じ54×54mmだった可能性はあると思います。

 さて、(これも前述のように)TZと異なり0W16/0W17の回転計ケーブル取付部はクランクシャフト右端辺りにあります。これはアゴスチーニの1974年型0W16(350㏄)(再掲)。
 
  しかし、1973年型0W16の回転計取付部の形状は異なります。シーズン中、オランダGPで登場したLänsivuoriの1973年型0W16(写真のレース名不明)。

http://home.kpn.nl/twostrokes/images/OW16teuvo.thu.JPG

 水ポンプ作動部、回転計ケーブル駆動部が並んでいます。おそらく1973年型0W17(250㏄)もこれと同じでしょう。

 また、シリンダーヘッド端に段があるのは下の1973年型0W17(250㏄)と同じですが、右前・右後端(左前・左後端)のナット(スタッドボルトに繋がる)の座面の高さが異なります。


 そして、1974年型0W16ではシリンダーヘッド端の段はなくなり、1975年型0W16/0W17も同様です。1975年型0W16/0W17の回転計ケーブル取付部も1974年型と同じです。
 1975年型0W16のシーズン前公表写真。






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