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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

1975年シーズン前半の0W17

 1975年250㏄クラス第1戦フランスから第5戦イタリアまで高井幾次郎が参戦しました。第3戦オーストリアで250ccクラスは開催されなかった(予定どおり)ので、250ccクラスには4戦出場しました。戦績は次のとおりです。なお、リタイア原因の記述はMOTORCYCLE YEAR 1975/76(英語版)によります。こんな本です。
Motorcycle Year 1975 / 76 No. 1 book published by Edita - l'art et l'automobile (arteauto.com)

250㏄第1戦フランス 0W17に乗るジョニー・セコットとの接戦の末に2位。
250㏄第2戦スペイン リタイア(コンロッド大端部)
250㏄第3戦ドイツ  リタイア(足痙攣)
250㏄第4戦イタリア リタイア(コンロッド大端部)

 プラクティスの順位は次のとおりです。
250㏄第1戦フランス  1
250㏄第2戦スペイン 10 
250㏄第3戦ドイツ   4 
250㏄第4戦イタリア  3

 さて、オートバイ誌1975-6に掲載された第1戦フランスGP等についての高井選手の手記では、高井、そしてセコットのマシンについて次のように記述されています。

「3月10日、(デイトナ200で)7位入賞した河崎裕之さんにデイトナビーチ・エアポートまで送ってもらい、一路、ヤマハのヨーロッパの基地であるオランダ、アムステルダムに向かう。」
「ここで知らされたことは、最初予定されていたモノクロス・サス付0W16(250㏄)が、スタンダードのサーマルフロー付きのTZ250に変更されたことだった。」
「~このフランスGPの250/350ccクラスに~J・セコットが~出場するということだ。マシンは、昨年アゴスチーニが使用した0W16をスケール・ダウンした250㏄である。」

 この記事からすると、高井のマシンはTZ250、セコットのマシンは0W17ということになります。
 なお、サーマルフローとは通常のツインショックのクッションユニットの外側に冷却フィン付オイルタンクを設けたものです。

https://global.yamaha-motor.com/jp/stories/offroadmania/ch3/

 実際はどうだったのか、フェアリングから見ていきます。

 第1戦フランスでの高井。

 同じくセコット。

 
 両車のフェアリングのカラーリングは0W16/0W17のものですが、2車のフェアリング形状が異なります。いずれもTZ250のものとは大きく異なります。

 第1戦での高井、セコットの0W17のフェアリングを、下の1974年、1975年の0W16のフェアリングと比較すると、セコットのフェアリングは1974年型0W16、高井のフェアリングは1975年型0W16と同じようです。

 1974年スペインでのアゴスチーニと0W16。


 1975年スペインでのアゴスチーニと0W16。


(続く)






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