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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

杏林=医者

 NHKを見ていたら杏林のことについて話していました。下の大学名の由来と同じ内容でした。

 杏林の由来 | 杏林大学50周年記念 | 杏林大学 (kyorin-u.ac.jp)

 では

「彼は人に尽くすために治療を行ってあえて治療代を受け取らず、その代わりに病気が治った人には、記念として杏の苗を植えてもらいました。」

 とあります。

  しかし、杏の実の仁(さね)を「杏仁」(きょうにん。「あんにん」ではありません。)といい、鎮咳薬、去痰薬等々※として用いられます。

 ですから「記念に植えさせた」というより、「治療代の代わりに漢方薬原料となる実をつけてくれる木を植えさせた」ではないかと思います。

※今でも漢方薬として用いられますが、副作用があります。
杏仁の効能と副作用 - かんたん漢方薬ガイド (kantankanpo.com)




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珍説

モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由…熱機関は古い技術ではなかった!(田口 善弘) | 現代新書 | 講談社(1/3) (gendai.media)

「実は、燃焼ガスのエネルギー密度は「薄い」のである。燃焼は当然、我々の周囲の大気を使って行われるが、大気の中でただ燃料を燃やしてしまうと空気は膨張してさらに薄くなってしまう。すると同じ体積に含まれるエネルギーは少なくなって力が弱くなってしまう。これを防ぐためにガスタービンでは燃焼前に一度空気を圧縮しなくてはならず、この圧縮にせっかく発電で得たエネルギーの半分以上を使う羽目になり、無駄が多い」


 膨張することによってエンジンは仕事をするのですが・・・この方、燃焼ガスは膨張した後に内燃機関内部に送り込まれると思っているのでしょうか?

 また、圧縮するのに発電で得たエネルギーの半分以上使う・・・ガソリンエンジンの図もありますが、圧縮に要するエネルギーは燃料がなくても(熱損失、機械損失)がなければ回収されます。図を見て分りませんか?


 この程度の理解でも本は書けるし大学教授も務まるのですね。学生さん、大丈夫ですか?

飛び出し坊や

飛び出し坊や - Wikipedia

 2023年で誕生50年だそうです。私が初めて見たのは1983年という記憶です。夜、バイクで走っていて緩いカーブの途中にヘッドランプに照らされた「坊や」を見てドキッとしたのを思い出します。それからあちこちで見るようになりました。


 初めて見た場所をgoogleで見ると、昔とは違うタイプの「坊や」。消しが入っているのは、googleが「顔」と認識した? 

「法律」の類義語は「法令」?

【類義語クイズ】「法律」の類義語は何でしょう?(第101問) (msn.com)

 法令とは、Wikipediaでは

「日本法上、「法令」という語は、一般には「法律」(国会が制定する法規範)と「命令」(国の行政機関が制定する法規範)の総称である。しかし、もろもろの法規では、法律と命令のほか、憲法や条例、規則(地方公共団体が制定する法規範)、最高裁判所規則(最高裁判所が制定する法規範)、訓令(上級官庁が下級官庁に対して発する命令)などを含めて「法令」と呼ぶこともある。このように、「法令」という用語の使い方は、かなりまちまちである。結局、個々の用例に則して、その範囲を決めるほかはない。」

 とあります。私の意見もこれと同じです。普通は法律、命令(政令、省令等)を指しますが、自治体が定める条例、規則を含む場合があります。

 例えば、道路交通法第77条第1項に基づき警察署長の道路使用許可を要する行為は同項第1~4号で定められていますが、第4号ではその行為は(都道府県の組織である)公安委員会が定める道路交通規則(都道府県によっては道路交通法施行細則等々の名称)で定められます。この規則等もその効果(ある行為について許可対象にする→許可を受けずにするある行為を禁止)からすると「法令」に含まれるでしょう。

 「法律の類義語は法令」が正しいなら次も成り立つかな?

「大人の類義語は人間」
「自動二輪車の類義語は自動車」
「乗用車の類義語は自動車」




航空機用ガソリンエンジン排気量と回転数

  排気量と回転数 (ganriki.net)  で書いたように「回転数限界は近似的に気筒当たり排気量の1/3乗に反比例」します。
 だからこそレース用エンジンでは、多気筒化し気筒あたり排気量を小さくし高回転化を図ることが高出力の方策の一つになります。

 ところが、このことは第二次大戦中の航空機用ガソリンエンジンについての記事の著者には全く知られていないようで、気筒あたり排気量が異なるエンジンの回転数を単純比較し「〇〇エンジンの回転数は高すぎる」というような記事をよく見かけまます。

「三菱航空エンジン史 大正六年から終戦まで」松岡久光 グランプリ出版2017
 「(中島飛行機の)「誉」の最大回転数は3,000回転/分であり、(三菱の)A20は2,900回転/分となっている」
 「この差は一見小さいものに見られるが、主クランク軸受にかかる荷重は回転数の二乗に比例して大きくなり、これほどの高回転を採用していた発動機の信頼性に大きな影響を持つものになる」
 「先行していたアメリカのプラット社やライト社の2,000馬力クラスの対応発動機が、この回転数を2600ないし2700回転/分程度に抑えて、無理な値を採っていないことを見ても~日本側の高回転採用は背伸びしすぎていた感は免れないと思う」

「悲劇の発動機「誉」」前間孝則 草思社2007
「(田中監督官の回想)「誉」と同クラスのエンジンであるR2800やR3350などの毎分の回転は2600とか2800で、「誉」みたいに3000じゃない。悠々と回っている。大量生産向きにゆとりのある設計しているんだなあと、あらためて感じました」
「(著者の記述)世界を見渡すとき、傑作エンジンで毎分3000回転に達しているのは「マーリン」である~稀有な例であって、他国のメーカーがたやすく真似できるシロモノではない」

 下表は記事に登場するエンジンについて、排気量、気筒あたり排気量等々の諸元と、誉の回転数を3000rpmとして気筒あたり排気量により換算した各エンジンの回転数(右端列)を整理したものです。換算式はA20を例にとると
 
3000×(1.99/2.31)^(1/3)=2855

です。

 誉の3000rpmをA20の気筒あたり排気量に換算すると2855rpmで、A20の公称2900rpmより小さな数字です。これは誉の3000rpmという数字は(A20との対比で)その気筒あたり排気量からすると低めの数字であることを示します。

 本表の
引用記事中の各エンジンの回転数は、その気筒あたり排気量からすると(マーリンを除いて)概ね同じレベルのように見えますし、誉の回転数は平均的かやや低めです。

 回転数が制限因子だというなら、なぜ回転数が制限因子になるかを理解すべきです。上の記事で「主クランク軸受にかかる荷重は回転数の二乗に比例して大きくなり」とあります。確かに慣性力は回転数の二乗に比例しますが、同時に(気筒数が同じなら)

エンジンストロークと往復運動部質量に比例する

排気量の4/3乗に略比例する

軸受接触面の面積は排気量の2/3乗に略比例する

軸受接触面の面積あたり荷重は排気量の2/3乗に略比例する

ことが著者に理解されていないとしか思えません。


 



 

 
 

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