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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

下町レーシングマシン(二輪)

某国チーム
「いいエンジンが手に入ったけれど車体をどうしようか」

ある下町工場
「サスペンション、ブレーキ等はいいものを提供してもらえるし、フェアリングも四輪経験豊富な某社が風洞実験をもとに空気抵抗の少ないものを製作してくれるのだから、あとはフレーム等を製作すればレーシングマシンになる。」
「バイクのフレームぐらい誰でも造れる。工作技術ならうちは世界一。いいフレームが作れるはず。」
「テストライダーはいないけど工作技術世界一だから必要ないよね。」

某国チーム
「実績はないマシンだけど、信頼の「日本製」だからタダで提供してくれるのならいいよ」

下町工場
「感動物語でスポンサーも付いたし、協力工場を泣かせたから安く作れたし、いいや。」

某国チーム
「なんて出来だ。ハンドリングは悪いし、振られるし。何とか上位に入ったが。」
「おまけに1月のレースでは車体の基準違反を指摘されるし」
「ライダーが乗るのをいやがっているし、マシンはのろいし、今後、好成績を上げる見込みはないし、次のレースは某社の市販レーサーを購入しエンジンを積み替える。」

下町工場
「次のレースまでには基準に適合させる。」
「これまでのレースで上位に入っているのだから車体の性能はいいはず。」
「レースにうちのフレームを使用しないなら違約金払え。」

某国チーム
「基準に適合する保証のないマシンなんか使えるか。」
「こっちで用意したエンジンがいいから直線は早いけど、コーナーはのろい」
「ハンドリング最悪で、ライダーの頑張りで何とか上位に入ったのに、性能はいいなんてふざけているのか。」
「バイクのことを何も知らないくせに。」
「訴えるなら訴えてみろ。未完成なものを押し付けやがって。こっちが契約違反で訴えたい気分だ。」



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RACERS Volum 48(12)

公開公正で触れようとしていますが、その前にこちらでもう一つだけ書きます。

 27頁に次のように書かれています。
「ケニー・ロバーツのスタイルに影響を与えたのは、’73年カリフォルニアのオンタリオで見たヤーノ・サーリネンだった」

 当時のシーズンを知る人なら、デイトナがアメリカのロード第1戦(3月)でオンタリオは秋開催だったことを記憶しているだろう。サーリネンは1973年5月のイタリアGPで事故死しているのだから、サーリネンが走ったのは1973年の秋のオンタリオのレースではない。となると、サーリネンが1973年にオンタリオを走ったのはレース以外ということになる。その場面にロバーツもいたの?

 サーリネンが1973年にオンタリオを走ったという記事は、Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Jarno_Saarinen
にもありますが、これは誤りで1972年が正解で、当時の雑誌でも確認できます。サーリネンはレースウィークの水曜日に転倒したとのこと。

Champion Spark Plug (ontario) Motorcycle Classic | Cycle World | JAN 1973


Wikipediaに頼るのはやめましょう。





RACERS Volume 49

1970~1980年頃の二輪誌はロードレースだけではなくモトクロスも取り上げてくれていましたので、それなりに詳しくなりました。RACERS に間違いを指摘できるほどではありませんので、懐かしく読ませせてもらいました。今回、登場した池田勝氏(ライダー→メカニック)ですが、1973年にセニアクラスに昇格した記憶です。当時はこのような社員ライダーも多く、このような方々がマシンの開発を支えていました。

 ところで、スズキの競技マシンといえば「XR●●」という機種記号が知られていますが、今号には記述がありませんね。スズキの125㏄モトクロッサーの機種記号としては
XR03
     30
     33
     37
ぐらいが私のリストにあります。

Wikipedia

こちら RACERSで、1970年代に全日本選手権でF750(フォーミュラ750)が行われていたように書かれていることを指摘しました。

明らかな間違いなのですが、Wikipediaもそうでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9

おそらく件のライター氏は例によってWikipediaを参考にしたのだろう。

RACERS Volume 48(9)に追記

RACERSVolume48(9)の末尾に以下の文を追記しました。

TZ500のクランクギア→ジャックシャフト(カウンターシャフト)ギアは減速比32/31で減速している。もちろん「等速」ではない。そしてジャックシャフト→クラッチギアは47/22で減速している。
 したがって一次減速比は

(32/31)×(47/22)=2.205になる。

これは1980→1982年型いずれも同じ。

したがって、
http://www.tz350.net/bigbrothers.htm で一次減速比2.135とあるのは誤りということになる。

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