レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
行ってきました。
http://www.suzukacircuit.jp/soundofengine/
2日間の日程で2日とも見ることができました。2日目の天気予報は悪かったのですが、大外れで晴天でした。
いつもマシン中心に見ていますが、今回、非常に興味深かったのは、ロバーツ、ローソン、シュワンツの3人によるトークショー。特にローソンの発言に感動しました。
特に2日目の午前中のトークショーで、ローソンが、ローソンがタイトルを手にした1989年シーズンについて、観客側にいたホンダの技術者の山本さん、メカニックだった小原(こはら)さんを指して、2人に対する感謝の言葉を述べた時にはちょっと涙が出てきました。
山本さんはローソンと今でもメールのやり取りをしてる(RACERS 2015特別号)そうですから、ローソンも山本さんらが来ることを事前に知っていたのでしょう。
1978~1993の16年、この3人で8個の世界タイトルを手にしたのですが、こんな統計上の数字で表すことができないほどの印象を3人は残しています。何をもって「偉大な時代」と言うか、人によって根拠が異なるとは思いますが、私にとってまさに「偉大な時代」でした。
ロバーツは1983年、ローソンは1992年シーズンを最後にGPから引退。そして1995年シーズン前、シュワンツが1995年限りで引退する意志を示していました。鈴鹿での日本GP、シュワンツのレースシーンを見るのもこれが最後となることを覚悟し鈴鹿に行き、シュワンツのゴールを見届けたのです。そして、結果的にこれがシュワンツの最後のGPレースになりました。あれから20年、私も年を取りました。
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w120830689
出品されています。
ただ、エンジンは0W17ではなくTZ250そのものに見えます。
0W17、0W16(350㏄)は、「市販レーサーをベースにして造られたファクトリーマシン」(RACERS Volume30)とされることが多いのですが、TZ250/350とは別のマシンで、エンジンの外観も明らかに異なります。
また、出品エンジン番号は 0W17-0001 ですが、1973年型の0W17のエンジン番号は例えば
0W16-E-307という形だったはずです。
307は「73年型の07号機」の意です。打刻が0W17ではなく0W16の理由ですが・・・
・0W××は、機種記号というだけでなく「プロジェクト記号」でもある。予算もこの記号下に管理される。例えば0W19(700㏄)と0W20(500㏄)は一体の「0W19」計画だったため、0W20の打刻は0W19だった。
・0W17と0W16(350㏄)は一体の計画だったと思われるので、0W17の打刻も0W16と思われる。
これらのことから、出品のエンジンは0W17ではない可能性が高いと思われます。
ただ、1973年~75年当時、
・0W16計画の一環として、TZ250エンジンにヤマハが手を加え、特定のライダーに供給した
・そのエンジンが0W17と打刻された
可能性がないとはいえません。
このマシン(エンジン)の経歴や内部パーツを確認し真偽を判断する必要があると思います。