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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

潮流発電

 ノヴァの潮流発電について http://vitz1f.ninja-x.jp/iroiro/nova/nova.htm で「そもそも海中の条件は非常に厳しく、浸水、腐蝕、生物付着、プロペラの抵抗を受け止める躯体の構造等、解決すべき課題は山積しているはずだが、それが解決される根拠は全く示されてない。」と書いていましたが、実証実験でそれを「実証」する結果になっていました。
 実証実験中に2基のタービンのうち1基が流出し、実験を中止していたのです。(http://karano.exblog.jp/15653299/

 どうもノヴァの社長は「技術を軽視」どころか、「技術を無視」しているように思えてなりません。社長には航空機設計者として有名なケリー・ジョンソン(故人)が語ったとされる「設備がない、資金がないということでテストを省けば、高い代償を払うことになる。」を贈りたいと思います。この程度の技術に対してこの言葉を贈るのはジョンソンに失礼かもしれませんし、社長が「テスト」の意味を理解できるとも思えませんが・・・

 それにしてもこの実証実験に対する環境省補助金はどうなるのでしょうか。
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カワサキワールド

 故あって神戸に行きましたので、ついでにカワサキワールドにも寄りました。
 これはKR350。
b3ef1a5e.jpg






 
 他にKR2(KA-Ⅰ)、KX250SR(1985)、B8Mが展示されている競技用マシンですが、4年前と同じでした。
 というか、ふれあいモーターサイクル(現行一般市販車で跨ることができる)を除き、一般市販車も4年前と同じ展示車のようです。明石工場内の展示室を一般公開しないなら、カワサキワールドの展示車をもう少し入れ替えていただけると嬉しいですね。
 
 それとKR2(KA-1)の説明書きにある
・~on the this machine
・the isle of Mann(正しくは the Isle of Man)
も4年前のままでした。

がんばれ、カワサキ!
 

RACERS Vol08

 タイトルのもの、今回は1984年のホンダNSR500特集です。
 評価について個人差はあるでしょうが、Vol01とともに秀逸といえるでしょう。何よりストリップ写真すら少なかったマシンについて、「これでもか」というぐらいに明らかにしてくれます。ホンダの協力もあり「今だから書ける」内容が満載されています。
 もちろん、「満点」というわけではないですが、当時のレースに興味ある方は、ホンダファンでなくともまずは購入してみる価値ありです。

計測値の検証

 今月号の別冊MC誌にNinja 250Rと400Rの記事があります。その中に
・巡航では400Rの方がラクチン。
・100km/h巡航時、6速で400Rは5600rpmで250Rは8000rpm近く回っているもん。

というような記述がありました。「8000rpm近く」とは7800rpm程度という印象を受けます。

では、計算値を求めてみましょう。
          250R     400R
タイヤ直径   617mm         632mm
1次減速比   3.086            2.095
6速減速比        0.892            1.040
2次減速比        3.071            3.066

とします。実タイヤ直径はタイヤ凹みを5mmと仮定し、上記タイヤ計マイナス10mmとします。
これらの値から100km/h時の回転数を求めると、
250R:7390rpm、400R:5700rpm
という結果になりました。

もちろん、「100km/h」は速度計から求めたものでしょうから、誤差はかなりあります。ただ、両車並走すれば誤差は条件はある程度揃えられます。

 で、記事の回転数表記は
400R:誤差少ない  250R:誤差が多い
ということになります。回転計の誤差は結構大きいようですね。

 もちろん、250Rより400Rの方が巡航時の回転数が低いのは事実です。しかし、雑誌に数字を出す以上、その数字に責任を持っていただきたい。ファクトリーマシンの公表値のように、もともといい加減な数字ではなく、市販車の減速比等の信頼できるデータを用いれば容易に検証できるのですから。

 だいたい、試乗記を読まなくとも、「巡航時は400Rの方がラクチン」ぐらい誰でも分ります。これは一例ですが、記事の内容全体も「ブログ以下」のレベルだと思います。メーカーにはそろそろ「公募による試乗記」のようなものを望みたいところです。

シーンが乗った0W61

ヤマハ0W61その2(後編)公開  のコメント欄に「あるバイク好き」さんからご指摘がありました。ご指摘の資料については承知していましたが、アルミ溶接の時効が気になり「本当にlこんなことをしたのだろうか」という疑念があったため、本文中では触れずに、ブログで「分らない」としていました。

 しかし、もう一度、シーンの0W61について書かれた資料を読み直し、また、転倒後のマシンの写真を観察した結果、資料のとおりスポンドン・エンジニアリングで加工されたものである可能性が高いという結論になりました。
 このため、
http://jfrmc.ganriki.net/ow61/ow61-2.htmの末尾にシーンの0W61について加筆しています。

 「あるバイク好き」さんのご指摘がなければ、調べ直すこともなかったのですから、「あるバイク好き」さんに感謝いたします。これからもよろしくお願いします。

 ところで、1983年、シーンはヤマハを離れ、再びスズキに乗りますが、これについては「シーンの商品価値を重要視した」スズキ側からアプローチがあったということです。一方、ヤマハがシーンの引き止め工作をあまりしなかったのは、この0W61の件も影響したのではないかと想像しています。

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