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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

馬力とは

「1歩歩いて時速4mなら1分に10歩で時速40km」
「重さ100kgfの車が1時間駐車すれば10PS(馬力)」
 
こんな文章を読まれたら、どんな感想を持たれますか?こんな文章を書く人に間違いを指摘するにはどうしたらよいでしょうか?実のところ私にそんな能力はありません。
 
 上の文章は私が考えたものですが、似たような文章をライダースクラブ今月号81頁で読みました。
「4サイクルエンジンを2回転で0.02psとすると、1分で100回転すれば1ps」
「馬力は同じトルクを単位時間にどれだけ発揮するか」
 
 この文を書いたのは「ネモケン」氏ということですが、氏は「馬力とは何か」以前に「単位時間にどれだけ」の意味すら理解していません。当然のことながら、ニュートンの第2法則(F=ma)も理解していないでしょう。
 
 とはいっても、馬力が何かを理解しているのは一般人の1割もいないでしょうから、バイク雑誌ライターが馬力を理解していないのは当然かもしれません。ただ、このように「イケてるライダー養成講座」と銘打って講釈されると粗が目立ってしまいます。

 バイク雑誌の状況は末期的とすら言われていますから、こんな記事を読むメーカー技術者もいないと思いますが、かつて、ライダースクラブ誌全盛時代に「ライディングテクノロジーなどと称してライディングを「解説」するのであれば基本的な物理の法則ぐらいは理解しておけ」と思っていたメーカー技術者も多かっただろうなあと思います。
 
 この記事に使い道があるとしたら、高校の物理の授業に提供して間違い探しをさせるくらいでしょうか。力、速度、加速度、仕事、出力をちゃんと理解していれば間違いはすぐわかるはずです。
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0W70テスト用マシン

http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/ow70/ow70honbun3.htm
に現存するマシンを追加しました。テスト用マシンと聞いて、1983年日本GPでの平選手のマシンかと思いましたが、そうではなく、ボトムリンクサスペンション車の開発テストのために製作されたものです。

コミュニケーションプラザに展示されていますが、もうすぐ入れ替えられる予定です(姿を消します)。

10cp.jpg

The Civil War

 標題は「南北戦争」のことです。civilの訳語としては「市民」、「国内」、「民間」がありますが、どれが適当か、もっと適当な言葉がないか、よく検討する必要があります。標題をそのまま訳すと「内戦」になりますが、地理的な要素を考慮して南北戦争と訳されたのでしょう。

 スペイン内戦もSpanish Civil Warといいます。これを「スペイン市民戦争」と訳す例もありますが、何のことかわかりません。市民を巻き込んだ戦争というなら、第1次大戦以降の戦争の多くが「市民戦争」です。

 こんなことを思ったのは「二輪グランプリ60年史」の86頁に「ヤマハの市民戦争に注目が集まった」という文があったからです。ヤマハのリードとアイビーの2人のタイトル争いのことなのですから、市民戦争ではなく「内戦」と訳すべきでしょう。この本はあまりにも内容が豊富で、訳すのにかなりの労力を要したからでしょう、おかしな訳が散見されます。
 逆におかしな文については元はどうだったのか、どういう意味なのか、推測する楽しみもあります。civil warのことも実は知りませんでしたが、おかげで勉強になりました。

Vitz1.0Fの燃費

 今回の燃費は21.5km/lでした。
http://vitz1f.ninja-x.jp/fc/fc1.htm

 今回の燃費がそれほどでもなかった要因として、
・酷暑(走行距離の95%以上は気温35℃以上)でエアコンの負荷が高かった。
・5人乗車で重量が通常(乗車3人以下)より100kg以上重たい状態で140km程、登坂の多いコースを走った。

ことが考えられます。

 登坂の件ですが、登坂時はエンジンの熱効率が上がりますが、それ以上に「増加する仕事量」が大きいため燃費が悪化します。そして、登坂の後が緩い下り坂であればよいのですが、急な下り坂では登坂で溜めた位置エネルギーをエンジンブレーキで無駄に消費してしまいます。
 よく「下り坂は燃料カットで燃費がよい」と言われますが、登坂時に増加する仕事量からみれば、燃料カット分は大したことはなく、結果としてアップダウンの多いコースは燃費が悪化するのです。もちろん、車重が大きくなればなるほど悪化します。

RACERS Vol5(2)

 標題の雑誌ですが、

60頁の写真5の説明「リアショックはリンクとスイングアームの接続部にエキセントリックを入れ、アジャストできるようにしてある。」
76頁の写真8の説明「エキセントリックの調整機構を備えるリンク。」

とあります。

 このエキセントリックが調整機構であり、調整後に固定されるのであれば、スイングアームは可動しなくなります。これはスズキが「E(エキセントリック)-フルフローター」と呼んでいたサスペンション機構で、エキセントリック軸部分は通常作動でも回転します。

 その初期位置を調整できるのであれば「調整機構」になり、記事は正しいことになりますが・・・

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