「デグナーがスズキにもたらしたもの」の末尾に「参考」を追加しました。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/degner-s.htm
当時のMZ、EMC等々の排気管と、スズキ、ヤマハの排気管の形状を比較したときの印象です。
1958年にMZがGP初優勝して以来、MZの排気管に秘密の一端があることが知られていました。そして2ストロークエンジンの排気管での圧力波の利用に関し、「カデナシー効果」が知られていますが、カデナシー効果自体は当時、よく知られた理論でした。
ですから、遅かれ早かれMZに続き、MZを追い越すライバルが登場することは避けられませんでした。そして実際に4ストロークエンジンを圧倒し世界選手権を獲得したスズキ、ヤマハの2ストロークレーシングエンジンの排気管の形状は、MZのものとは異なる傾向を示しています。
デグナーはライダー/メカニックで、スズキを信用せず、マシンの組立て時の仕上げ加工等についても厳しかったといいます。しかし、実際にマシンを設計し、製作するのはスズキの日本人であり、スズキのエンジン開発における主従が逆転したかのような記事、ヤマハの成功もデグナーのおかげというような記事については呆れるしかありません。
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別館に
http://www.geocities.jp/noda_keni/s/xr72/XR72.htm
を公開しました。
スズキ歴史館に展示されているマシンを2009年夏に見た感想です。現在も展示されているかどうかは分りません。
現存するマシンが雑誌等に掲載されることがありますが、現存するマシンが
・現役当時と同じ状態
・現役当時の複数の仕様の代表的な仕様
であるかどうかは分りません。雑誌等の解説はこの当り前のことが忘れられていることが多いように思います。
ところで、スズキ歴史館ですが、ホンダ・コレクションホール、ヤマハ・コミュニケーションプラザと異なり、展示車両リストがスズキのウェブサイトで公開されていません。展示内容も「スズキのものづくり」に力点を置いていますので、展示車両はどうでもいいのでしょうか。
JFRMCに「メーカーの責任」を追加しました。
http://noda-kenichi.hp.infoseek.co.jp/zakkan/honda50year.htm
残念ながらメーカーのウェブサイトにも間違いがあります。
写真説明のレース名が間違っていれば、その写真に写っているマシンの登場した時期等の判断の間違いに繋がります。また、戦績、過去の記録との対比が間違っていれば、ある記録に対する評価も異なったものにななります。メカニズムについての間違いがあると技術的な評価も異なったものになります。
そして何より、間違いだらけの文は信用性がなく、説得力がありません。どんなに素晴らしい歴史であっても、単なるホンダの宣伝文句に成り下がってしまうのです。
ホンダの元記事はホンダ自身の手によるものではなく、外部ライターの手によるものだと思いますが、ホンダのサイトに公開されているのですから、メーカー自身が自社の歴史に誇りを持ち、きちんとチェックし、ホンダの誇るべき歴史として発信していただきたいと思います。
ヤマハ コミュニケーションプラザで行われている特別展が1月9日(土)で終わります。
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/cp/exhibition/index.html#02
総集編で展示されているマシンは、前期、後期で展示されたマシンから抽出されたものです。ただ、これまでとは展示される位置が異なって、よく見える箇所が変わったりしています。前期又は後期展示を見られた方にとっても、再度見る価値があるかもしれません。
なお、新たに2009YZR-M1が展示されています。