銀行の貸金庫がいろいろと話題になっていますが、私が貸金庫は信頼できないと知ったのは46年前、1978年です。
阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)のエース投手だった山田久志氏の夫人が貸金庫に入れていた宝石が紛失した事件です。当初、銀行は夫人の狂言と決めつけていたのですが、警察の捜査が入り行員の犯罪と判明しました。
犯人は21歳の行員で、若い行員でも容易にマスターキーを1人で使用できるぐらい「マスターキーの管理」は酷かったのですが、被害者を犯人扱いしたのです。
今回の事件、犯人は管理職で4年半にわたって犯行を繰り返していたということです。おそらくその間には顧客から銀行に問い合わせがあったはずですが、銀行は無視していたのでしょう。そして警察も通報を無視していたのではないかと思われます。
今、60歳以下で46年前の事件を記憶している人は僅かだと思います。被害者を犯人扱いしたことも含めて、金融機関、警察で語り継がれるべき事件です。
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