レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。
これは1980年日本GP750㏄クラス(9月14日)のレース後再車検での騒音測定。
2位入賞した河崎裕之のスズキXR34M2(RGB500、500㏄スクエア4気筒)、測定回転数は7220rpm。
3位入賞した水谷勝のヤマハTZ500G(500㏄並列4気筒)、測定回転数は7690rpm。
測定器が路面に対して平行ではありませんが、マイクロフォンは広い指向特性がありますので、この程度の角度は問題ありません。
この2台の騒音測定については次の問題があります。
〇XR34M2はエンジン周りにカバーが掛けられており、エンジン本体の騒音(機械音)を遮っている。
〇TZ500Gは車体右側に排気管が3本あり、乾式クラッチも車体右側にあるのに、車体左で測定している。
TZ500Gについては車体左で測定しても(基準110dB(A)に対して)測定値106dB(A)程度なら、XR34M2についてはこの状態で測定値109dB(A)以下なら、問題ないレベルだとは思いますが。
測定器の位置決めのための細棒を使用しています。写真では細棒の先端が測定器の黒玉の中央部にありますが、黒玉は防風スクリーンですので、これが正しい位置です。
前回紹介した1984年鈴鹿8時間耐久レースでの騒音測定では細棒は使用されていませんでした。