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レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

マン島TTに出場するマシンのゼッケンの色

 かつて世界GPに出場するマシンのゼッケンは排気量クラスごとに地色と数字の色が定められていましたが、マン島の前ゼッケンだけは全クラスとも白地に黒数字だった理由についての記事です。
https://lrnc.cc/_ct/17133761

 1960年代の雑誌やその当時の写真をまとめた本、雑誌を見れば、マン島だけでなくアルスターGP(北アイルランド)でも前ゼッケンのみ白地に黒数字だったことにすぐ気が付くと思うのですが、アルスターGPとマン島TTの区別がつかないのかもしれません。もちろん、北アイルランドはイギリス・UKの一部です。

 そして、イギリスで出版された本を見れば、世界選手権以外のイギリス国内レースでも前ゼッケンの色が同じだったことに気が付きます。今では有名ライダーとイギリス本土のサーキット名で検索すれば、いくらでも当時の国内レースの写真を見ることができます。

 したがって、上の記事は前提となる認識「マン島に出場するマシンのみが前ゼッケンの色がクラス別の色ではなく白地に黒」が誤っているので、それ以外の記述はどうでもいい内容です。なお、「1967年のライトウェイト(250㏄)TTを走るヤマハRD05Aとフィル・リード」は1968年の誤りです。1967年ならゼッケン14で、マシンの外観も若干異なります。

 さて、次の写真は1967年マン島TT125㏄の出場したマシンです。

 左のゼッケン12は本橋明泰(ヤマハRA31)で前ゼッケンは白地に黒数字です。ところが右の写真では同じゼッケン12でも前ゼッケンは125㏄クラスを示す黒地に白数字です。実は左はレース中、右は公式練習期間中に撮影されたものです。

 マン島TTの公式練習では複数のクラスのマシンが同時に走るのが通例です。これは1964年の公式練習の日程(http://www.iom1960.com/memories/iom-practice.html)

 公式練習がクラス別に行われるなら、ラップタイムの計測ではマシンのゼッケンの数字のみを確認するのですが、マン島の公式練習ではクラスも確認しなければなりません。マシンが計測地点に近づき横ゼッケンの色が見えてからでは遅いので、遠くから近づくマシンの前ゼッケンの色を確認する必要があります。そのため、公式練習時のみはクラス別の色にしていたと思われます。










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