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JFRMCブログ

レーシングマシンについての記事は「その他」にもあります。

運行管理

NHKニュースさんはTwitterを使っています 「5月16日、静岡県内を時速およそ150キロで走行していた東海道新幹線で運転士がトイレに行くために運転室から一時、離れていたことがわかりました。JR東海は運転士の処分を検討するとともに再発防止を徹底するとしています。 https://t.co/G40kjEAuVE #nhk_video https://t.co/0nuOhTT4Qi」 / Twitter
 

 電車だけに「うんこう」管理は大変ですね。私も乗客として「うんこう」管理に失敗しそうになったことがありますし、「うんこう」管理に失敗した例に遭遇したことも。車内ではなく駅構内でしたが。

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KR250/KR350のスイングアーム(2)

JFRMCブログ KR250/KR350のスイングアーム (tou3.com)
の続きです。

 他に、1978年オーストリアGPで優勝したバリントンのKR350


イタリアGPでのグレッグ・ハンスフォードのKR350


イギリスGPでのハンスフォードのKR350


フィンランドGPでのグラントのKR250
78 Imatra - Mick Grant (2).jpg (kakeh.com)

 1979年ドイツGPでのディッチバーンのKR250でも確認できます。



 黒色である理由として次のことを考えました。

1 製作担当者の気まぐれ
2 何等かの仕様違いを外観で明確にするため
3 何らかの改造跡を隠すため(仕様違いも明確になる)
4 CFRP製

 さて、BALLINGTON UNKORKED by Kork Ballington, REDLINE BOOKS 2007)に1978年第3戦(350㏄第2戦)オーストリアGPのところに次の記述があります。

Dozy(メカニック、コークバリントンの実兄) relates, 'Dunlop came up with a rather larger, new generation rear slick. Our designers had not foreseen the inevitabe probability of slicks growing in size so this new monster tyre would  not fit the swingingarm. To remedy this in a hurry, we had to revert to 'bush mechanic tactics' by heating and crushing each arm in a large vice until the desired clearance was obtained.'

  bush mechanicはこの映画を指すと思われます。Bush Mechanics - Wikipedia
 
 この加工後に黒色塗装したとしても不思議ではありません。ただ、カワサキUKはダンロップを使用していたのに対して、ハンスフォードはミシュランを使用していましたが、ミシュランも同様にサイズが大きくなっており、スイングアームに同じような加工が行われたのでしょうか? ハンスフォードの黒色スイングアームも塗装があまりきれいでなくレース現場での塗装のように見えることから、その可能性は十分有り得ます。

 では、1979年は? 1979年オランダGPのこの写真

では黒色もきれいですし、1978年の現場加工のスイングアームがそのまま用いられたとは考えられません。1979年については

1 製作者の気まぐれ
2 何等かの仕様違いを外観で明確にするため
4 CFRP製

のいずれかだと思います。

 なお、ヤマハは0W45(1979年型YZR500)/0W461979年型(YZR750)の排気サイレンサーの外筒をCFRPにしていましたし、0W48(1980年型YZR500)では前フォークのインナーチューブにCFRPのものもありました。
 このようなことからすると、カワサキがKR250/KR350のスイングアームをCFRP化したものを試みていたとしても不思議ではありません。

ホンダCBR1000RR-Rのカムシャフト駆動

ちょっと古い記事ですが、
ホンダCBR1000RR-Rエンジンマニアック解説#2:セミカムギヤトレインの狙い│WEBヤングマシン|最新バイク情報 (young-machine.com)


「エンジン設計に関わってきた元設計者」による記事です。この方が「元エンジン設計者」かどうかはわかりません。

 ギアを介してクランクシャフトの動きをカムシャフトに伝える方が、チェーンのみで伝えるより「クランクの振動」を伝えないそうです。


「超高回転で回転するクランクシャフトは、ピストンの慣性力や燃焼の力により、常に上下に激しく変形しています。特にシャフトの端の方は軸受けからも距離が遠く、変形が結構大きいのです。その動きの激しい部分にカムチェーンのドライブギヤを配置すると(通常はそこに配置するしかない)、クランクの変形でカムチェーンが強く加振されてしまい、カムチェーンのメカ音やテンショナーの摩耗、アジャスターの破損やチェーンの折損といったトラブルが発生しやすくなるのです。RR-Rのカムチェーンは直接クランクシャフトには掛かっておらず、一度アイドルギヤを介していますから、クランクシャフトの振動をほぼ受けることがありません」

ギアで接続することにより振動が吸収されるという理屈がよくわかりません。ギアにダンパーを内蔵していると言いたいのか・・・


 ホンダがこのような方式を採用した理由は「駆動側(クランクシャフト側)のチェーンスプロケット歯数を大きくすることにより回転むらを小さくするとともに、チェーン長を短くすることにより、(特に)高回転時のチェーンの踊りを抑制するため」だと考えます。

 カムシャフトはクランクシャフトの1/2の回転数ですから、チェーンのみの場合、

R=「カムシャフトのスプロケット歯数/クランクシャフトのスプロケット歯数」

は2になります。

 ところがバルブアングルを小さくするために2本のカムシャフト間長を小さくし、(2本のカムシャフトのスプロケットが互いに接触しないよう)スプロケット歯数を小さくすると、
クランクシャフトのスプロケットの歯数が小さくなり過ぎて回転むらが大きくなり、チェーンが滑らかに動きません。

 よくあるご質問|スプロケットの回転ムラの原因と対策は?|つばきグループ (tsubakimoto.jp)

 アイドルギアで減速しR<2にしてからチェーンスプロケットを動かすようにすれば、そのスプロケット歯数をあまり小さくする必要はなくなり、かつ、カムチェーン長が短くなります。

パワーユニット | 走行性能 | CBR1000RR-R | Honda 
の図からすると、

カムアイドルギア歯数/タイミングギア(クランクシャフト)歯数=28/17
カムスプロケット歯数/カムアイドルギア・チェーンスプロケット歯数=34/28

になっています。クランクシャフト上のスプロケットに直接チェーンをかけるのであれば、その歯数は17にしなければなりませんが、アイドルギアを付加し減速することにより、チェーンスプロケット歯数を28と大きくしチェーンの動きをより滑らかにすることが可能になっています。



KR250/KR350のスイングアーム

 これまで、「スイングアーム」と書いたり「後サスペンションアーム」と書いたりしていましたが、スイングアームに統一します。

 JFRMCブログ 1980年型KR250の後サスペンションアーム (tou3.com)
で、三角スイングアームが1980年後半に姿を見せていたことを示しましたが、1978~79年にこんなスイングアームも用いられました。これは1979年オランダGP。

 テールカウルのAKAIの「AI」が見えているので1979年だということは分ると思います。このマシンはバリントン用と思われますが、多くのKRと異なりスイングアームが黒色です。

 これはその1年前、1978年オランダGP。

 奥のグラントのマシンのスイングアームが黒色です。

 銀色や明るい色であっても、太陽光線の当たる角度等によって黒っぽく見えることもありますが、これらは明らかに黒色です。

 

KR250/KR350のフレーム番号

 1976年10月の日本GPで後ツインショックサスペンションに代わるユニトラックサスペンションのKR250が登場しましたが、1978年型になってアルミスイングアームになりました。そして、この年に登場したKR350はKR250フレームが共通でした。

KR250/KR350 (ganriki.net)
に記載したマシンは何れもアルミスイングアームで、フレーム番号は次のとおりです。「?」はフレームに打刻された数字が「7835」なのか「7305」なのか読みづらかったのものです。おそらく「7835」なのでしょう。
 なお、この7基のフレーム以外にフレーム単体を1基見たことがありますが、フレーム番号はこれらと同じ形式でした。

601F7802      
601F-7803    
601F-7805
601F-7807               
601F-7810      
601F7821      
601F7835?

 「601」が機種、「F」がフレーム、「78」が年式、続く2桁の数字が実質的な製造番号を示すと思われます。なお、「-」(ハイフン)があるものとないものがありますが、打刻が弱く判別できなかった等々の理由が考えられます。


 では、なぜ全て「78」なのでしょうか? 7810と7835のスイングアームは三角スイングアームで、引退後に組み上げられたものでないなら1980年以降のマシンのはずです。

 1982年シーズン後のカワサキファクトリーが撤退し、2ストローク250/350/500ccマシンの開発も終了したのですが、1978~1982年の5シーズンは開発が行われていたはずです。

 次の理由が考えられます。
〇1978年シーズンに向けて製作されたフレーム、1978年シーズン中に製作されたフレームのみが1982年シーズン終了まで使用された。
〇1979年以降製作されたフレームも1978年型と全く同型なので「78」が打刻された。
〇1979年シーズン以降も新たなフレームが製作されたが、カルネ等の新たな書類を作成する手間を省くため、新たなフレーム番号を打刻せずに、旧型フレームのフレーム番号を打刻した。
〇「78」は年式を表すのではなく、何らかの管理番号。あるいは意味のない数字。
〇1979年シーズン以降用に製作されたフレームの数が少なく、たまたま私が確認できなかっただけ。

あたりが、考えられます。

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